小説の書き方講座。目線を下げて中学一年生でもわかるように書く

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小説は目線を下げて中学一年生でもわかるように書く

小説を書きたい人は、なまじ教養があったりするので、読者にとって難しく、わかりにくい小説を書きがちです。
しかし、ウケるのは【中学一年生でもわかるように書かれた物】です。

その証拠にSF作家、筒井 康隆の代表作はラノベの元祖とも言われる『時をかける少女』(1967年発表)。

先生は、中高生向けの恋愛小説など書きたくなかったけど、生活のため嫌々書いたそうです。それが大人気になりました。

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子供でも楽しめる娯楽こそ最強!

例えば、ハリーポッター(1997年刊行)は児童文学ですが、大人でも楽しめるため世界で5億部売れて映画にもなりました。

子供でも読めるということは、読者数が増えるということで、大きな強みとなります

少年ジャンプは、小中学生男子を主な読者対象とした漫画ですが、大人にもファンが多いです。

なろう系ラノベは、構造がシンプルであるため小学生も読んでいるそうです。

目線を下げて、わかりやすく書かれた娯楽こそ、最強なのです。
作家志望の中にはなろう系を嫌う人が多いですが、難しい物はウケません。

SFはラノベでも漫画でもウケないと言われています。
理由は難しくて、わかりにくいから。

中学1年生でも楽しめるか? を基準に小説を書く

小説を書く場合は、中学1年生でも楽しめるかな? 理解できるかな? を一つの基準にした方が良いです。

『週刊こどもニュース』の池上彰さんが、全世代にウケるのと同じ理由で、中学1年生でも楽しめるものは、全世代にウケます。

目線を下げて、わかりやすくを心がけましょう。

わかりやすさは正義

俳句会の巨匠、高浜虚子は、朝日新聞に掲載された『虚子俳話』最終章「平明」で、世界、社会、家庭、人、言葉、文学、俳句と列挙して、それらすべてについて「平明は好き晦渋(難解)は嫌い」と語りました。

要するに『簡単なのが好き。難しいのは嫌い』ということです。

高浜虚子は夏目漱石のデビュー作『吾輩は猫である』の担当編集者でもあります。

芸術は理解しやすさが重要なのです。

難しいことをありがたがるのは間違いだと、高浜虚子のような一流の芸術家が述べています。

『「儲かる企画」とは何か。「分かりやすい本」のことである。分かりにくい本でベストセラーなんか、絶対にない』
引用:書籍『編集』著書:少年サンデー初代編集長。豊田きいち

ラノベが生き残っているのは、わかりやすさを最大の武器にしているからです。

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