2020年現在の大ヒット作の特徴として、主人公が家族、あるいは家族的な存在から強く愛されている、というのがあります。
追放系でも、主人公が家族から追放されて、新しい家族的なコミュニティを作って強く愛される作品が人気です。
例「わたしの幸せな結婚」
家族からいじめられて追い出されるも嫁ぎ先で幸せになる。

これは現代人が切れない絆を求めているためだと考えられます。
妹ラブコメが未だ健在なのは裏切られないから
萌えやツンデレは衰退しましたが、妹ラブコメは未だ健在です。
これは恋人はいつ裏切るかわからないので信用できないが、身内なら俺を絶対に裏切らないという安心感。強い絆があるためです。
「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」
このラノベは母親とゲーム内で冒険する話で大ヒットしました。こちらも同じ理由からです。
主人公が疑似家族、家族から愛されている大ヒット作の例
「転生したらスライムだった件」
こちらは主人公のリムルが、配下のモンスターに名前を与えることで、疑似家族的なコミュニティを作っています。
名前を与えられると、リムルの力を貸してもらえて配下はパワーアップ。
リムル様! と喝采されます。
これはヤクザの疑似家族に似ています。
「オーバーロード」の階層守護者も、主人公のアインズに絶対の忠誠を誓っています。
こちらも絶対に裏切らない絆という点で、家族的コミュニティを作っています。
「ロクアカ」
ニートの主人公を、育ての親の美女(外見は20歳くらい)が養ってくれて、仕事まで紹介してくれます。
仕事先は彼女が絶大な権力を持つ学校なので、好き放題できます。
「ダンまち」
神様である美少女のファミリーに主人公が所属し、愛されまくる話です。
神様(外見は十代前半)は主人公が成功するために、他の神様に頭を下げて武器を作ってもらうなど母親的な存在です。
「魔王学院の不適合者」
主人公が通う学校の側に、わざわざ両親が引っ越してきて、学校が終わったら家族団らん。両親から愛されまくります。
主人公は家族から愛されまくるべき!
以上のことから、ラノベやなろうで人気を狙うなら、主人公が家族から愛されまくる。
家族から追放されるが、新しい家族的なコミュニティで愛されまくる。
妹から好かれまくる、母親的存在(外見は美少女)から甘やかされまくる。
といった要素を入れると良いと分析しています。
ちなみに、男性主人公の場合、兄弟はざまぁ対象です。
マウンティングしてくる嫌な兄貴をぶちのめします。
父親にも勝って、主人公は剣の天才だなぁと褒められます。

男の家族は競争し、力を認めさせる存在。

女の家族は自分を無条件で愛してくれて、甘やかしてくれる存在です。