- 序盤はキャラの魅力やテンプレで読者を引きつける
- 主人公が美少女に魔法を教えてあげるなどの楽しいイベントに絡めて、設定を解説する
- 設定の詳しい解説は中盤がベスト
- 設定の解説はバトルシーンの中に織り交ぜる

設定の説明とはツマラナイ要素の代名詞
あなたの小説が、ストーリーではなく単なる事実や設定の羅列になっていないか、チェックしましょう。
冒頭から設定の解説ばかりはNG

冒頭から設定の解説ばかりしている小説は即バックされます。
チュートリアルのだるいスマホゲームが二度と起動されないのと同じです。
すぐに楽しいと思えるゲームが最高であるように、小説の場合もすぐに楽しいと思える作品が最高です。

序盤においては、キャラ、特に主人公を好きになってもらえるように全力投球しましょう。
ラノベ作家の鏡貴也さんは、原作を担当した漫画『終わりのセラフ』4巻のあとがきで、
まずはキャラを知ってもらうよう描くために、なるべくこっそりしか世界観を出さないようにしていた。と語っています。
4巻までは、とにかくキャラを押していく戦略で1000万部以上の大ヒットを飛ばしているのです。
楽しいシーンの中に設定の解説を織り交ぜる
私が世界観の説明がうまいと思うラノベは「異修羅」ですね。
中盤、美人教師が美少女とお風呂に入るというサービスシーンで、魔法を詳しく解説。
しかも教師が生徒に教えるという形で、キャラを演出しています。
「すごい、先生もっと教えて!」
と、美少女に言われるおいしいシーンになっています。
その後、世界最強の魔法使いを出して、なぜ世界最強なのかわかるように構成を工夫しています。
大ヒット作「ロクアカ」も、魔法講師の主人公が、いかにスゴイかを演出しつつ、世界観の説明を同時に行っています。
主人公はこんな非常識な考え方をしている。しかも、それが優れている、と生徒の尊敬を集めて、スゴイとヨイショされつつ、魔法の設定も解説してしまいます。
主人公がヨイショされるのは、楽しいシーンです。
こういった楽しいシーンの中で、設定の解説をするのが大ヒット作の特徴です。