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タイトル:プロローグの相談! 出張版。 『トルク・ギア改稿版/弐号機』の返信 投稿者: サタン

率直な感想を言えば、意識しすぎて若干説明臭くなった、と思う。
序盤しか読んでいないから物語自体に意見は出来ないけど、プロローグは書き直す前のほうが、と思うかな。

というのも、文章での説明、解説を挟んでるだけなので、えっと、悪意があるわけではないけど誤解のないようハッキリ言えば、説明がド下手、と思う。
最初にGGについてや主人公について、また簡単な世界観の背景などの説明が追加されたりしてるけども、こうした文章での説明の追加が悪いわけではないけども、ここでは「そうじゃない」という感じ。

例えば、ライカは資材を掘り起こしてひと仕事終えたあとに、査定屋のトーマスのところへ行って資材を金に変えて、おそらく彼らの日常であろう会話を交わして、それでシーンは終わっている。
このトーマスという人物が、序盤のココにあって、作者や読者にとってどれほど重要な人物かってのがスレ主さんはわかってないかな。
例えばこんな会話を交わしてみたらどうか。
「ライカ、お前さんもこのGGにずいぶん乗ってるなぁ……あちこちガタがきてるんじゃないか」
「うん。もう愛機だよ! 自分用に手を加えてるから今のとこ大きなトラブルはないかな」
「そう、それよ。ライカ、お前さん、このGG『ゴブリン』って機体は量産機だからこそパーツに変えが効くってのが利点だってぇのに、カスタムしすぎじゃねえのか。故障して動けなくなったらどうする」
「そのときは別のGGの足をくっつけるよ!」
「……まあお前さんらしいけどよ」
と、
これは単なる一例だから、「こういう会話文を付け加えろ」って話ではないのだけど、こうするとライカとトーマスの会話の中で「GG」や「ゴブリンという機体について」や「主人公が愛着を持ってる」って事が伝わる。
序盤におけるトーマスっていうキャラは、これだけでなくこの作品の世界観や設定を説明するのに最適なキャラで、ライカが盗掘してるシーンで付け加えた説明は全てトーマスとの会話の中で読み取れるように組めるはず。
現状、トーマスはただ「ライカが掘り出したものを換金するためだけのモブ」になってるので、たしかに文章での説明文は増えたけど、全然説明されてないと思う。
だから説明臭さだけが増して「そうじゃない」という感想になった。

説明は、説明できる状況を作る必要がある。解説を差し込めば説明できたって話ではない。
トーマスの一例は、おそらくイメージの流れで査定して換金しなきゃらなないから出しただけのキャラだろうけど、偶然にしてもトーマスのポジションは序盤の説明にすごく良いので利用しないのはもったいない。
でも、いつもこういうキャラがいてくれるとは限らないので、場面場面で説明すべきことはそのために意識して説明できる状況を作っていかなきゃならない。
例えばライカが発掘してるときに
「これは……帝国の銀翼勲章か。昔は栄誉なモンだったんだろうけど、いまや鉄くずにもならないな!」
とか、過去の壊滅戦争に関する何かを掘り当ててライカが何か言う、これだけで「過去の戦争」っていう世界観背景の描写になる。
ただ掘ってるだけで終わらせちゃだめ。特に序盤は説明することいっぱいあるんだから。
こういう状況を、意識的に作っていく。天才を出すなら「彼は天才だ」と文章で解説するんじゃなく、「彼が天才と思える状況」を書いていく。
そういう「説明」が足らないと思う。

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