ハイファンタジーですか。感性と描写力が問われるジャンルですね。
ただ小説である以上ポエムになってしまってもいけませんから、文章については正確な日本語で事柄をしっかり伝えることを心がける方が大事かと。
ですからお勧めはどれというよりも、手当たり次第でいいから読書数を増やすことを推奨したいです。
で、それにあたって、どうせなら読みやすい方がいいと思うんですね。ハイファンタジーを書かれているということは、そのジャンルでお好きな作品があるんじゃないですか? そういうのがあるなら、それを取っかかりにすればいいと思いますよ。
あと、まあ、ファンタジーの文章は、華麗な比喩を駆使した美文である必要はありませんが、語感はある程度端正でないと興ざめする傾向はあります。
そういう点で参考になりそうな作家は、私がパッと思い浮かぶのは、ファンタジー作家ではないですが三浦衣良、米澤穂信あたり個人的に好きですね。
また、総じて女性の作家は流れの良いきれいな文章を書く人が多いですよ。
それと、童話が意外といいかな。平易できれいな文章が多いです。もともとファンタジーは童話の発展形みたいなところがありますし。
外国作品なので翻訳になりますが、ミヒャエル・エンデ『モモ』『はてしない物語』は、ファンタジー書きなら必読かも。後者は映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作ですがラストの方向性が原作と映画では真逆なんですね。作者も気に入らなかったらしいですが、あれはどんなもんなんだろう。原作は勧められます。