>ラノベ文芸というには、おっしゃるとおり、キャラクターの造形が甘いし、売りも見えないですよね。
キャラクターの造形については方向性と役割は割とはっきりしているので、基本は押さえられているということではないかと思います。ただ、作為的に見えるという批評を気にしていらっしゃったから、そこにポイントを合わせて考えを述べてみました。
売りについては、読者に見える見えないより先に、作者が何を売りにしたいとお考えなのかが先です。金木犀さんご自身には、そこが見えていますか?
仮に作者にそれが見えているなら、診断と対処はシンプルです。同じことが読者に伝わっていれば成功、伝わっていなければ失敗です。
で、伝わっていないならば、じゃあどうすればそこが伝わるかと考えを進めれば、解決策が見えてくるはずです。
>心理描写の癖(自身の偏見)に関してはなかなかどうしてセンスというものが必要な気がしますね。
センスではなく、自分自身をどこまで客観視できているかでしょう。
ただ、誰でも(もちろん私も)自分自身への客観視は口で言うほど簡単ではないでしょうから、まずは主人公から距離を置いてみるというのが現実的な処方箋かなと思いました。
この主人公は、
1)他人から誤解される傾向があり、そのことを冷静に受け止めていると言いながら、実は全力で「俺のことを分かってくれ!」と叫んでいるように見えます。
2)他人に対して、上から目線が目立ちます。
3)実は彼の方も、他人に対して誤解しているかもしれません。他人に対してすべて分かっているような思い込みに、疑問をもった方がいいかもしれません。
などについて検討してみることを推奨します。