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タイトル:異世界の食文化について(改)の返信 投稿者: あまくさ

>以前からある、「異世界グルメ系」と、最近増えた「中世ヨーロッパ風ファンタジーの異世界転生スローライフ系」を見て思ったのですが、中世ヨーロッパ風の世界設定に合った異世界の文化レベル(特に食文化)は、どれくらいに設定するべきでしょうか。

作品が料理をテーマにしているかどうかによるのではないかと。

1)料理をテーマにしている場合。(「異世界グルメ系」など)
中世ヨーロッパ風世界にラーメンやアイスクリームが存在してもかまいませんが、なぜ存在しているのか(存在できるのか)という納得できる理由付けは、ほぼ必須。

2)特に料理が重要なファクターではない異世界ファンタジーの場合。
1と同様のことを意識はした方がいいけれど、根底がわりと何でもありの世界観なので、演出や勢い、他のファクターの圧倒的な面白さなどで押し切ってしまえる傾向がある。

根本的な話からしますね。
現代日本だろうと、中世ヨーロッパだろうと、古代中国だろうと、「地球」を想定した世界である以上、自然条件は同じです。ということは、「素材レベル」の材料もすべて共通して存在するということになります。違いが出てくるのは「加工レベル」の知識と技術。そしてそれが社会に実装されるに至った歴史的経緯です。
ですから原理的には、現代日本人に作れるものは、古今東西どんな世界の住人でも作ることは可能なんです。

ドラコンさんが指摘されているアイスクリームが分かりやすい例だと思います。素材の調達も加工も、知識と技術があれば実現可能。電気冷蔵庫がなくてもアイスクリームが作れるということは知りませんでしたが、仮に冷蔵庫が必要不可欠だとしても他のもの(大量の氷を使った施設など)で代用できる可能性があるし、魔法が存在するという世界観なら、現代科学技術ではなく魔法によって同様のものが作れるということにする手もあります。

主人公「こいつを作るには冷蔵庫がどうしても必要なんだが……さすがにそれはないよな」
魔法使い「冷蔵庫って、どんなものなんですか?」
主人公「これこれこういうものなんだが」
魔法使い「あ、それならありますよ(作れますよ)」

冷蔵庫の部分にもっと高度なもの、お望みとあらばスーパーコンピュータとかを代入しても大丈夫です。

2であれば、こんな調子でさらっと流すだけでもわりと通用するんじゃないかと。

1の場合は、「異世界なのにこんなものが作れちゃうのか!」という驚きが大きい方が効果的なので、理由付けにある程度のリアリティ・論理性・納得感があった方がいいでしょう。そこが「異世界グルメ系」の醍醐味の一つでもありますから。
それ以外のファンタジーの場合は魅力の中心が他のファクターにあるので、「料理のリアリティ」にこだわりすぎるとバランスが悪くなりかねません。なので1と同様のことを意識はしつつ、作中ではサラッと流す程度の方がいいんじゃないかと。

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