ドラコンです。横やり失礼します。『現実主義勇者の王国再建記』についての読むせんさんご意見につき、補足を申し上げます。
まず、ゲテモノ食い奨励です。食糧難から、今まで食べてこなかった物も食べよう、と王たる主人公が奨励しているのは、事実です
ただし、読むせんさんがおっしゃるほど、「ゲテモノ食い」が強調されているわけでもありません。
食糧難が喫緊の課題だった1巻時点では、既に取り上げた「ゼルリンうどん」のほかは、強調されていたのは西洋人から見て「ゲテモノ」の、タコとごぼう(第二次大戦中、日本軍が捕虜にごぼうを出したら、終戦後「木の根を食べさせた虐待」と戦争犯罪にされた例あり)と、醤油の伏線での「大イナゴの佃煮」でした。
少なくとも、私が読む限りは、食欲を失せさせるほどの、ゲテモノ食い強調にはなっていませんでした。
グルメ小説で、読んでいたら気持ちが悪くなるほどの「ゲテモノ食い」強調はいかがなものでしょうか。
それでも、13巻では退治した海の巨大怪物を、くさりやすい内臓はその場でもつ鍋にして、その他の肉は保存食に加工して、食べていましたが。
次に、『現実主義勇者の王国再建記』での言語についてです。主人公が強制召喚された世界では、国や種族で言語が異なることはなく、「大陸共通語」で統一されているようですよ。
読むせんさんが言う「寄食家」、私が「食神様」と書いたキャラも、高いコミュニケーション能力があり、食に対する探究心が強いでしょうが、読むせんさんが言うほどのスーパーマンでもないでしょう。
むしろ、「言語学者が腰を抜かす」に近いのであれば、「動物の言葉が分かり、動物と意思疎通が可能な少女」のほうでしょう。
3巻では、この少女を通じて、サルと交渉して、花粉に幻覚作用があるが、地下茎がでんぷん質で美味な「リリー根(芋に相当? 7巻ではカボチャシチューに入れられて「すいとん」ように食されていた)」を取ってきてもらっています。