あ、少しだけ。
江戸時代の日本でも、関西では関東の金本位制に対して、銀を流通させる銀本位制を採用してたんですよね。
関東と関西で通貨が違うもんだから、両替屋という商売があった訳です。
関東→関西は金を銀へ、逆に関西→関東へは、銀を金へと換えていました。ただ、もちろんそこは商売ですから手数料を取った訳ですが、ただ関東⇔関西と移動するだけでお金が減るので、さぞかし庶民は迷惑した事でしょう。
ちなみに、ゲームだと世界のどこへ行っても通貨は同じ(ドラクエだとゴールド、ファイナルファンタジーだとギル。どちらもGで表示)です。
しかし、狭い日本国内でもこれだったので、今のEUのユーロがいかにヨーロッパでは有り難いかが解るというもんです。これが無ければ、いちいち両替したり関税をかけられますからね。
ただ、ゲームに限らず大抵のファンタジー小説でも、世界中どこへ行っても通貨は同じになっている事が多いです。
ちなみに、「ロードス島戦記」「ソードワールド」「クリスタニア」のグループSNE作品では、「フォーセリア全土(ソードワールドの世界の総称。ロードス島も含まれる)」だと「ガメル」と呼ばれる銀貨が共通の通貨ですが、「ロードス島」や「クリスタニア」では金貨が流通している事になっています。
余談ですが、「銀河英雄伝説」では、帝国と同盟で通貨がそれぞれ違っていますが、「帝国」だと「帝国マルク」で、「同盟」では「単位:ディナール」。2種類しかありません(自治領「フェザーン」では、独自に「フェザーン・マルク」が流通)。一応ですが、帝国と同盟への分裂前の銀河連邦では「クレジット」で統一されていました。
しかし、実際に作品の中で国や地域ごとに通貨が違うのは、作者にも読み手にも、不利でしか無いと思いますが、どうでしょう。