続き。っていうか、締め。
さて、その上でもう一度言いますが、貴方には知識がまるで足りていない。『大砲の構造の簡単さ』とか『ミシンの構造の複雑さ』とかもそうだし。
『実在する植物を作り換える』っていう事が、禁則自体に対してほぼほぼ『動物じゃないから、まあいいよね!』って言っていて、じゃあそもそも『動物を作り替えちゃいけない理由って何よ?』っていうレベルだし。
『単一の物質』なんて言っているけど、基準点は元素でも質量でもなく、主観。
その上でさらに、『価値の高いものと低い物に対して相対的にSP消費量が影響を受ける』だ? 価値観っていうのは、それを何に使うかとか、その社会がどういう状況にあるかによって影響を受けるものです。
ちなみに、錬金術において金を生み出そうとした理由の中については、『金はあらゆる酸からの腐食を受け付けず、それゆえに完璧な物質とされていた』という時代背景があるからで、装飾品としての価値の高さは重要ではない。
貴方は金木犀さんに対して、錬金術について『価値の低い物から価値の高いものを生み出そうとした』と言っているが、それは結果的に『金の保存性の高さが、価値を高めていた』だけにすぎず、当時の錬金術における科学性をまるで理解していない。
錬金術の本質については、古代エジプト・ギリシャ・インド・中国それぞれに仕組みが違うし、内包していたものも別々だから細かく語らないけど、当時の錬金術師たちが『偽札を作る』ようなつもりで金を作っていたわけではないことだけは確かだ。
それが薬学であれ、物質の本質を探ろうという学問であれ、加工技術のための学問であれ。彼らが金を生み出そうとした事にも、当時の人々が金に価値を見出した事にも、ちゃんと理由があって、事情があるんだ。
『価値のない物から価値のある物を生み出そうとした、いわば海老で鯛を釣る様なこと』なんて馬鹿にしたような言い方はやめて頂きたい。貴方が何を創作しようと自由だが、歴史を例に人に話をするなら、先ずは歴史を学んでくれ。
閑話休題。
とにもかくにも、貴方が作った『チート』は禁則事項が穴ぼこだらけで、しかも仕組みの複雑さに反して、色んな問題を抱えまくっている。正直言って、『特に例外なく、何でも作れる』方がまだマシなレベルです。もう少し考えてください。