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タイトル:小説の人気の9割はタイトルで決まる!なろうで書籍化が狙えるタイトルのコツとは?の返信 投稿者: サタン

人気作のタイトルに共通する要素は、「タイトルだけで中身がわかる(イメージしやすい)」ということかなと思います。
故に、逆に推奨されないだろうタイトルを考えてみると、
「らき☆すた」とか「とある魔術の禁書目録」とか「ログ・ホライズン」といったものでしょう。
あえて有名作を例に出しましたが、これらは流行を考えると今はWebでは推奨されないだろうという事で、タイトルの悪い例というわけではありません。

アニメでも漫画でも「らき☆すた」を見て面白いと思った読者は「似たようなもの」を探すので、このときは「似たようなタイトル」が有利になります。
タイトルで内容がわからなくても、似たようなタイトルなら連想して似たようなイメージを持ちますから、読まなくても中身が想像できるわけです。
「ゆゆ式」「けいおん」「ばくおん」もろもろ。
俗に言う4文字系タイトルですね。
しかし今はこうしたタイトルが流行ってないので、そのような機会も少なく、推奨されない、という事ですね。
「らき☆すた」にも言えますが、「とある魔術の禁書目録」や「ログ・ホライズン」は、そのタイトルだけでどういう話なのかさっぱりわからないため、目移りしがちなWebではやはり推奨されないでしょう。
これも上と同様に「そういうタイトルが流行ってるとき」はイメージしやすいので、あくまで「今は」という話でしかありませんが。

以上を考えて、端的に「読者が最近読んだタイトルと似た傾向の内容をイメージできるタイトル」が最も良いだろうと考えます。
すると、不特定多数の読者に対して「最近読んだタイトル」にヒットしやすいのは「人気作」となるので、それにあやかるのが一番読者を集められるでしょう。
「無職転生」を読んで面白いと思った読者は「異世界」や「転生」といったワードで次に読む物語を探すので、これら(あるいはそれに類する言葉)がタイトルにあれば開きやすいです。

「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? 」は確かに優秀で、剣士を目指しているのに魔法適正があるという物語性も読めるし、そこで最強系の話をするというのもわかるし、魔法適正というゲーム的要素も見えるし、流行モノの単語で入ってないのは「ハーレム」くらいでしょうか。
しかし遠回しにですが「入学」とあるので学園モノをイメージし、そこから青春や恋愛を想定しやすい。

最近(といっても5年位前からだけども)よく見るのは、
「異世界支配のスキルテイカー ~ゼロから始める奴隷ハーレム~」このようにタイトル+サブタイトルとするものです。
このタイトルは流行の文句を取り入れてるものだけど、「作品を指し示すタイトル」+「流行の文句を入れたサブタイトル」と言う感じで、「作品タイトル」とは別に煽り文句的な位置付けのサブタイトルが入っています。
この形は反則級に万能なので、それゆえ文章に面白みがないタイトルだけど、非常に優秀な形だと思います。

ただ、確かに「タイトル」や「帯のあおり」や「表紙イラスト」がラノベにとって重要ではありますが、それはあくまで「手にとってもらう」事に対してで、「手にとってもらわなければ何も始まらない」ために重要だ、という事だと思います。
ようするに、中身が面白い事が大前提で、「手にとってもらう」をクリアしても「それを読み続ける」という事に関してタイトルも帯もイラストも関係ない。
プロ作品は本として売り出される以上、編集のチェックを通ってるので、「面白い作品」であることは言うまでもない当たり前で、そのうえで「手にとってもらう」ことが大事だ、という話かなと。

というのも。
タイトルやあらすじ紹介文に気を取られすぎて、「タイトル」や「あらすじ」と小説本編の中身が伴っていない、という作品がWebにはけっこう多いのです。
「冒険者を引退した主人公が新しい生活を始める話」みたいなタイトルと紹介文なのに、内容はというと「冒険者に復帰して仲間を集める内容」だったりとか。
タイトルや紹介文を読んで「コレを読もう」と決めたので、内容が伴っていないと「読みたいのはコレじゃねえよ!」ってことになって、酷けりゃ1ページも読まない。
だって、「引退した新生活」を読みたくて読んでるんだもの。それが書かれてなけりゃ読まない。
人気作にあやかったタイトル付けや、タイトルで客をひこうとヒネるのも良いですが、それが過ぎて看板に偽りありという状況になると最悪で、内容が面白いものだったとしても、読書前の想定したイメージと合わないがために評価は著しく低くなる。
繰り返し、タイトルを考え客引きをよくしようとするのは良いことだと書きますが、それでもまずは自身の小説の内容を全面に出し、正しく看板を背負ってもらいたいものです。

「まずは手に取ることが大事」これに対してはタイトルは強力な武器になりますが、「手にとった本を読み続ける」これに対しては内容が大事で、タイトルと内容が合わないとそれだけで内容の評価も下がる。
「がっこうぐらし!」のようにあえてイメージを破壊する作品もあるので、これが絶対だという話ではありませんが、こうした場合、人気作にあやかったネーミングではないでしょう。
タイトルに内容が伴わないネーミングは、タイトルを見て「読みたい」と感じた期待感を裏切る行為なだけで、なんのメリットもありません。
再三、タイトルを考えるのは良いことだと書きますが、それに振り回されすぎると逆効果になると警鐘を鳴らしたいです。

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