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タイトル:自作小説の冒頭シーンについての相談の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: t

お疲れ様です。
今確認して、すみません最後の返信から時間が経ってしまいました。
自分のことで忙しくてなかなかこれませんでした。
んー。ツタヤの延滞料が思ったより高かった……。
という私の失敗談はさておき。

・ここまでご指摘をくださっている時点で、
 私はtさんから期待されているのだと感じていますし。

変な期待のさせ方をしてしまったみたいですみません。
前は多くて2回返信くらいでいいかなと考えていたのですが、おそらく2021年の7月でなければ返信してなかったと思います。
特定の誰かというよりは。
皆が幸せになってくれればいいなと思っています。

これは私がこれまで歩んできた真実のなかの話ですが。
どうしてわざわざこういう話をするかといえば、
「何かに期待する」というのは最大のブレーキになるからです。
期待しない状態になることで夢中になってやり続けれる仕組みになります。
だから私なりの言い方では応援です。
成功しても失敗しても、下手でも上手くても、小説を続けても辞めてもいいんです。それに、私だっていつまで小説を続けてるかなんて分からないですし(笑

例えば100時間小説をやってみて。
60分が10分しか経っていない。
まるで時間がなくなったように感じられる瞬間はありませんでしたか。
そういうとき人は、自分のなかにある才能にアクセスしています。

地球上にいる全員が何かしらの才能を持って生まれています。
その才能に気付くか気付かないか、それを趣味で終わらせるか、あるいはそれを使ってお金を稼ぐまでにするかはその人次第です。
一応言っておくと、
才能を活かせた人間が偉いとか、活かせないからダメということではありません。
ひとりひとりが生きている人生というのは。
そんなものでは語り切れないくらい、壮大なストーリーを選んで人間は生まれてきます。

私が言っているのは、もし60分が5分や10分にしか感じない体験があるなら、それを自分のやり方で意図的に起こせるようにしましょう、それが土台ということです。
これは小説にかぎった話ではありません。
夢中になってやることができれば、努力を必要とせずさらに疲れるどころか、自信がついて元気になっていきます。
これは普通の人にとっては、勉強で体験したこととは真逆のやり方です。
簡単ではないでしょう。
それには、あらゆることに期待しない姿勢が鍵になってきます。

例えば私の場合は読者を必要としていません。
読者がいなくても小説が楽しいからやりますし、私からすれば読者が必要という人の方も理解できるのですが、実は最初からそんな気持ちになったことがありません。
書いたり作ったりするのが楽しくてそこから先は私の考えることではない。
とはいっても読者がいないと困ることはたくさんあります。

賞に送ったとします。
「私は読者に読まれることを想定していません」とかそんな言い訳は通用するわけないですよね、それに、私だって誰かに小説の相談されたら読者に読んでもらった方がいいよと言います。
それは相手のことを思って、苦労しなくてすむやり方だからですが。
読者がいなくてもやり方を工夫すればある程度は補えます。
おそらく私はかなり少数派なので参考にはなりませんが、このことから私が言えることがあるとすれば、何でもそうですが、誰かの言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、常識を疑って発想を変えていくことが大切です。
10年後の常識は現在の非常識です。
努力といった過程をすっとばして、楽しんで、小説でいっぱい遊びましょう。そうすれば失敗も楽しい、書けない時間も大変だけど苦労も楽しいになります。

ーーーーーー
それでは小説の話に移ります。

作品全体のツボについてです。
最初のドラゴンがでてきたお話では、最後に登場する妹が作品全体のツボになっており、読者は妹が気になるようになっていました。それに対して、次に書かれたお話では妹は登場するのですが、妹がどうなるかというよりもこの物語は復讐劇か、あるいは妹よりも病気の方に注目して欲しいのか、といったように。狙いがはっきりしていなかったので、作品全体のツボが何か分からないようになっていました。

どうしてそうなるのかといえば、「何かが起きる前の段階、盛り上がるところ」が上手く機能していないせいになります。
最初のドラゴンの話では、妹が登場する前にたしか主人公含めて4人の登場人物がでてきて、ドラゴンも退治して。その一連のくだりが成功してはいないのですが、ある意味では、「何かが起きる前の段階、盛り上がるところ」のような働きになっていました。

これはとてもよくあることなのですが。
物語を書こうとした時に人は書きたいシーンだけを思い浮かべ、それを書きます。
例えば、傑作の戦闘シーンを書きたいとあったら。
書いているうちに。傑作の戦闘シーンが書ければ、それはつまり最高の物語になるのだと勘違いしていきます。
私が言っている「何かが起きる前の段階、盛り上がるところ」というのは。
傑作の戦闘シーンが書きたいなら。
これはよく言われることですが。
戦闘に入る前をこれ以上ないほど盛り上げましょう! です。

真実は。戦闘シーンがしょぼくてもいいです。
戦闘シーンに入る前が面白く書けていれば、中身の戦闘がしょぼくても誰も気にしません。と言い切るのは乱暴な意見ですが……そんなものです。
つまり力を入れて書く場所が違うんです。
これを、まぁ小説では、「シーンではなくエピソード仕立てで書きましょう」とか言われるやつです。

しかし理屈が分かったとしても「シーンではなくエピソード仕立てで書きましょう」とか言われても、具体的にどうすればいいか、何を意味するのかほとんど分からないと思います。
だから私から言えることがあるとすれば。
最初のドラゴンが出てくる話でいうところの。
ドラゴンがでてくる前に、主人公とヒロインが例えば山で薬草を採取して、下山して、それからドラゴンが登場してくるといった後の流れは同じ。
ドラゴン登場まえを盛り上げる。するとドラゴンの戦闘がなんであれ、お話が活き活きとしてきます。
でもこれは人に言われて頭で分かったつもりでは何の役にもたちません。
実際に自分で文章を書いてみることで、なんとなく言われていることの意味が分かるのではと思います。

その後に書かれた学園では、
『冒頭に何の変哲もない日常生活シーンを書くのではなく、日常生活シーンがあったということを読者に示す台詞や演出があったらよい、ということでしょうか?』
正解です。
どうしてこうするかといえば、ぼやけていた輪郭がはっきりしてきて、それによって物語にリアリティが生まれるからです。ただ、ここの冒頭は忙しいので、ドラゴン登場前に主人公とヒロイン? のキャラを立てている余裕はありません。

ここでは日常シーンを入れると勢いがそがれて話がだれるので、それよりも、主人公と戦う相手に言わせてみます。
さきほど書いた、盛り上げる重要性を思い出してほしいのですが。
2行目で仲間の台詞を入れてから(盛り上げのために入れる)。
その後の流れは同じ、主人公の戦闘が始まります。
主人公は魔術で敵いませんね。
それを見た相手が動きを止めて言います。
「俺と対戦が決まってからの3カ月間、お前は何を準備していたんだ」
(主人公の心の声として、地の文で入れたい情報を書いていく、いまなら3カ月間のあれこれ、お前に勝つために俺は友達も信念も捨てた、とか)
主人公は彼が喋る間もずっと攻撃し続けたせいで魔力が尽きます。
「よかろう。筋肉と筋肉で語り合おう、ただし負けた方が学園を去る」
あとは地の文で入れたい情報を書いてしまい。
氷柱の欠片で刺そうとして気絶して、医務室退学決定……といったような感じです。
日常シーンを入れるというよりも、それを実際に書いたときに発生するであろう貯金を使うことで、より魅力的に話を膨らませることができます。
貯金を使って、自然な形で文章に反映させていくイメージです。

『キャラの背景事情(日常シーンを匂わせる演出、詳細な世界観設定(物語の背景って、つまりそういうことですよね?)』
背景事情これは貯金ですね。
詳細な世界観設定は最初は作らなくていいと思います……大変なので……。
それよりも書きましょう! 書いて完結させましょう。
設定が作れる人はたくさんいます。
でもそれが面白さに繋がるわけではないので、背景を自然な形で文章に反映させていくためには、これは書かないと感覚として身につきません。

アマでもプロでもいいのですが、小説を読んで思考して、上手い人はまるで息でも吸うかのようにできているので、まずはそこを自分なりのやり方で参考にしながら、出来るようになってから、詳細な世界観設定が必要だと思ったら作るくらいでいいと思います。
繰り返しになりますが……設定を作ることも大切です。でも。

「シーンではなくエピソード仕立てで書きましょう」とか、設定とは関係ないじゃないですか、しかも知らないとどうしようもない。そういった作法が小説には当然これだけではなくいっぱいあるので……賞に送ったり、読者からの感想だったり、そういった機会を通じて作法に出会っていかないといけません。
小説を読んで思考して、本文を書くことが大切です。

長くなりましたが、何かの参考になれば幸いです。

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