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タイトル:自分の文章がいつも痛々しく見えてしまう。自己陶酔におちいらないようにするにはどうすればよいか。の返信 投稿者: あまくさ

キモいとは思いませんが、特徴がいくつかあります。

まず、

>きっちり三十回噛んでから

>居間の冷房は26度だったが、

>レタスを数枚重ねて箸で束ねた。

妙に几帳面に数字に言及しているのが、ちょっと独特です。

それと、視点が揺れ動いています。

>Aがそれに気が付いたのは家族で食卓を囲んでいたときだった。

>隣で二個上の兄は生姜焼きをおかずに白米をかきこんでいた。

ここは文体は三人称の客観描写なのですが、「Aがそれに気が付いた」とあり、隣で食事している兄を観察していますから、カメラアングルとしてはA視点なんですね。
ところが、

>Aは無意識にBの食事における繰り返しを食い入るように見つめていた。

この文章では、「Bを観察するA」が観察の対象になっています。
また、無造作に「無意識」のような言葉を使うのは、けっこうクセモノです。無意識ということは当然、Aには自覚がないことになりますが、かと言って他人の目から見て無意識かどうかなんて分からないはずなので、ここは所謂「神視点」になっています。

わずか数行の文章の中で、視点がAに寄り添ったり、急に引いたり、神視点がまざったりしています。こういう書き方は気持ち悪いか痛々しいかは分かりませんが、読者が作品に入り込みにくくはなります。
書かれている内容にしても、咀嚼の回数とか、冷房の温度とか、レタスの束ね方とか、読者がまず興味を持ちそうもないことに終始しているんですね。
まあ、そんなことばかり子細に観察しているAの心境が、「恋人らしいふれあい」からかなり離れてしまっていることは表現されていると言えなくもないですが。

他の方への返信に、

>好きな作家は三島由紀夫と川上未映子です。海外ならドストエフスキーです。

とありました。
なるほど。エンタメならまず通用しない文章ですが、純文学なら無くもない気もします。

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