>薄っぺらいレーベルなら薄っぺらいらしく? 量産型を目指した方がいいのでしょうか?
プロを目指すなら「量産型」はお勧めしません。
量産型の作家とは、言葉を変えると「代わりはいくらでもいる」ということです。
Web発の書籍化が話題になって久しいですが、作品発表の敷居が低くなった分、分母も数桁多くなっていることに注意が必要かと。あのシステムは実は出版社に一方的に都合が良いだけで、書き手に有利に見えるのは幻ではないでしょうか? 新人発掘に金と手間暇をかけずにネットで青田刈りし、売れなければ使い捨てればよいという仕組みですから。
>昔に比べて売れなくなったから、(原稿料が印税が少なくなったから)作者側も手抜きを始めたっていうのが自分の考えなんですけどね。
失礼。他の方への返信からですが。
出版不況に苦しんで手抜きを始めたのは、作者ではなく出版社でしょう(新人を育てる余裕がなくなった)。
というわけで量産型を目指すことは推奨しませんが、この状況は読者のニーズを分析するデータとしては有効です。そういう利用の仕方をしてください。
>異世界転生の派生で、死んだ後に数年前(また赤ん坊まで)戻ってやり直す作品
どういう作品のことを仰っているのかイマイチ分かりませんが、それ、「悪役令嬢モノ」の流行が端緒なのでは? あれは主人公の「課題」がはっきりしているのがミソなんですよ。主人公の障害を設定していかにして乗り越えるかを描くのは、ストーリー作りの基本の一つ。軽視はできないと思いますよ。
>ノベルやWeb漫画といった軽めのものに社会派というか現代を映したものを求めるのは間違いでしょうか?
間違いではありません。
ラノベをベースにして、これまでに無かった切り口で社会性を盛り込むことができれば、かなり有望だと思います。
『幼女戦記』は読まれたでしょうか? この作品はアニメも出来が良いのでそっちでもいいですが、「総力戦の恐怖」がリアルに描かれた作品であることをご存じですか?
主人公の所属する国は圧倒的な軍事強国なのですが、それがあだとなって諸外国から警戒され、出口の見えない消耗戦に追い込まれていくジレンマが描かれています。これ、現実世界の日本やドイツが苦渋とともに経験した事態です。
それと、最近興味深く思っているのは「内政モノ」の流行。これは作者にけっこうしっかりした知識と見識が無いと質を保てないジャンルです。こういうのに需要があるんだなと、少し驚いています。