小説家になろうに投稿されている悪役令嬢物作品のキーワードをざっと見たところ、転生する異世界とは、ほぼ乙女ゲームの世界のようです。
ですのでこのジャンルは「乙女ゲームの世界に入れたのに、なんで主人公じゃなくてライバルの悪役令嬢になってるの!?」というヒロイン(作品上の主人公)の物語、と考えた方がわかりやすいのではないでしょうか。
そして、ゲーム上の主人公には転生しない理由としては
・乙女ゲームに登場する女性キャラは大別して、主人公、主人公の従者的キャラ(ガイド役でマスコットキャラの場合もある)、主人公の恋愛の障害となるライバルくらい
なのですが
・「乙女ゲームの主人公になった私」なら夢小説、メアリー・スー小説で十分
・異世界トリップ自体は普通に女性向け設定で昔からある
辺りを思いつきます。
消去法で、ゲーム上の攻略キャラとの恋愛にも持ってゆきやすいのが、恋のライバルポジションキャラで、ゲーム主人公との対比から「悪役」、お金と権力はある方が都合がいいので「令嬢」なのではないか、と考えます。
このジャンルを研究されるなら、まず、「乙女ゲーム」を知ることは必須なのじゃないでしょうか?
pixivでのコミカライズ版だけしか知らないのでお勧めになるかはわかりませんが、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(キャラクター原案・コミック:ひだかなみ/原作:山口悟)は面白く読んでいます。
何がしかでも参考になれば幸いです。