追記として……
ヒロインが破滅するタイプは俗に「ざまぁ系」と言われておりまして、悪役令嬢ものの下に、さらに「ざまぁはあるか/ないか」という区分ができあがっております。
ざまぁ自体があまり好きではない女性読者もいるので、必ずしも悪役令嬢ものとざまぁはセットではないです。どちらかというと「婚約破棄」とのセットかな。
ざまぁのタイプも大きく分けてふたつあり、ひとつは「王子狙いで身分の壁を乗り越えられず挫折」で、庶民~下級貴族出身で玉の輿狙いのヒロインに起きやすく、これはたまに同情したくなるものもあります。結局、悪役令嬢側が身分をタテに虐めているようなのもあったので。
もうひとつは、転生者にありがちな「逆ハーレムエンドを狙って破滅」でして、これは自滅が目に見えているので楽しく読ませていただいております(笑)放っておいても自滅するので、悪役令嬢が手を下す必要がまったくない。
私はやっぱり「破滅の回避」に必死になりすぎて傍からは奇行にしか見えないことをやらかしている主人公を見ているのが面白いというか。その状態の主人公は恋愛脳すぎないのもいいですね。ちなみに転生前から本命がいる場合、たいてい「年上の包容力のある男性」で、「こちら側の身分が高すぎて逆に障害になっている」こともあったり。
「破滅の回避」が一段落すると、そういう方向に話がいくこともありますかな……。