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タイトル:あらすじの相談の返信 投稿者: あまくさ

いくつか疑問に思ったことを書きます。ただし、批判的な疑問ではなく、単純に「このあたりについては、どうお考えなのかな?」と思ったことという意味です。

1)レーヴという仮想空間の建て付けについて。

例えばSAOの仮想空間は、ソーシャルゲームの進化形として作られていましたよね。設計者により逸脱した目的に変質させられてしまったものの、システムの構造はあくまでゲームで、ユーザーはヘッドギアみたいなデバイスを装着して仮想空間を疑似体験する仕組みでした。ユーザーの肉体は現実世界にあり、例えば仮想空間内で「食事」を疑似体験することはできるけれど、それによって現実側の肉体の空腹が満たされるわけではありません。なので、通常の状態ならばユーザーは適当にログアウトし、現実世界で普通に食事します。
ところがSAOのストーリー(第1話)では設計者によりユーザーが長期間ログアウト不可能になってしまったため、現実側の体が放置されたら餓死してしまうことになります。そこで、やむなく病床で救命措置を施されていたと思います。

スレ主様の構想では、レーヴにダイブしたユーザーはどのような状態に置かれるのでしょうか?

2)仮想空間の「世界観」

フィクションに理屈を求めるのは野暮なのは承知の上で、無意識をネットワークで繋ぐことによって形成される「世界」というのがどんなものなのか、いまいちイメージしにくいです。現代なり、中世ヨーロッパなり(その他)を模したような世界なのか、もっと抽象的な感じの空間なのか? 設定説明を読むと、「砂漠の街」「荒野」「大陸」というような言葉が散見されますから少なくとも抽象的世界ではなく、何らかの現実世界を模した空と大地と自然環境、人々の営みなどがあるのだと思われます。しかし、人間の無意識をつないだだけでそういうヴィジョンが形成されるとは思えず、それにはシステム開発者による世界観設定に基づくプログラミングが不可欠なんじゃないかと。要するに開発者が「中世ヨーロッパ風(または、それ以外の舞台設定)にしよう」と考えて作らないと、そういうものにならないと思うんですよ。
そもそも人間の無意識が空間的なイメージを形成するものなのかどうかからして若干疑問を感じなくもないです。しかし、そこは物語の基本設定としてそういうものなのだとしても(夢は空間的イメージとして表象されることが多いですからね)、人によって中世ヨーロッパ風(ナーロッパ)が好きだったり、元禄時代の日本風が好きだったり、三国志っぽいのが好きだったりすると思うので、開発者の作為が介在しない場合、そういうのが混ざり合った感じになるのか、それとも?
という疑問です。

まあ、フィクションなのだからもっと感覚的に、無意識というのは夢に近いもので、夢を繋ぐことによってこんな感じな「第二の世界」ができる、という感じでも良いとは思いますが。しかし、それだと単なる「異世界」と変わらなくなってしまうので、SFっぽさをまとわせたいなら(文面からはそういう意図のように感じます)、それらしくギミックを工夫する配慮はあった方が良いのではないかと。

参考として、ちょっと面白いのは『オーバーロード』です。
あの世界は冒頭はフルダイブ型のソーシャルゲームということになっているのですが、開始早々すぐに「転移」が発生し、ゲーム世界なのか「ゲーム世界に酷似した本当の異世界」なのか判然としなくなります。アルベドなどのNPC達もプログラムされた存在ではなく意思を持ったキャラクターに変化したように描写されていて、どうも本当の異世界に近いようなイメージです。しかし一方、主人公は自分以外にも世界のどこかにプレイヤーがいるのではないかと考えて探しているし、彼の超チート能力は「課金アイテムにボーナスを注ぎ込んだことがあるから」などと説明されていたりもします。VRなのか真性異世界なのかはっきりさせないことによって表現の自由度を高めているのが興味深いですが、スレ主様の設定を拝見する限りでは、もう少しSFっぽい感じにしたいのかなと思えましたので。(ウィリアム・ギブスンなんてガチガチのサイバー・パンク系SF作家ですしね)

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