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タイトル:一回の台詞文は何行までが最適ですか?の返信 投稿者: あまくさ

試しに以前書いた自作で数えてみました。内容はファンタジーで、1行48文字が基準です。

1)人間の日常会話はほとんどが1行で、たまに2行目にかかるくらい。

2)妖精や魔物のようなキャラのセリフは少し長めで、要所要所では4行くらい喋っていることがある。ただし、こういうキャラでも通常の会話ではほぼ1~2行。

3)人間キャラでも、ストーリーの節目で状況説明的なセリフを喋らせているときには3~4行になっているところがある。ただし頻度は多くはない。

と言っても。
別に基準を決めて書いているわけではありません。1~3のような結果になっているのは、以下のような事情があるのだと思われます。

1・3の日常会話・説明セリフについて。
そもそも現実の会話の場合でも、文章的に長々と喋る人はあまり居ないだろうと思います。単に話が長い人は居ますが、それを録音して文字に起こしたら、文章としてはかなりメチャクチャになっているはずです(人によっては内容もメチャクチャだったり。あ、それ私か。笑)。

そもそも説明セリフって創作物特有のもので、工夫しないと不自然になるのは否めません。なので、あまり多用はしない方がよいのだと思われます。
ミステリは例外で、解決編で探偵役が延々と話すのがデフォルトですが、あれは一種の様式美として受け入れられています。「名探偵、みんな集めて、さてと言い」という創作川柳があるくらいです。

2について。
これも実はシナリオの用途としては3に属するのですが、

4)人間よりも超越的な雰囲気をまとったキャラの場合は、多少時代がかったような、もったいぶった喋り方をさせてもそれほど不自然にならない。なので、人間のセリフよりも全体的に少し長めになる傾向がある。

5)人間よりも世界観の秘密に精通していることが多いので、やや長めのセリフで何かを説明する機会が多い。

ということが考えられます。

5については、ある知識に詳しいキャラと知らないキャラの会話なら「説明」が入ってきても不自然ではないんですね。
そのパターンはファンタジー以外でも使えます。
例えば現代日本の社会を描いた池井戸潤のような作品では、主人公が新しい技術とか、ある企業の裏事情とかについて調べてまわるシチュエーションがあります。そういう流れでは、主人公に質問させて相手が長めのセリフで説明するというシーンが作りやすいです。

という感じで内容によって色々ですが、個人的な感覚として、ごく普通の日常会話なら3行でも長いと思います。ほとんど1行でしょう。

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