先に書いた№15・16は言葉足らずだったので、スレ主様の№12への返信として改めてもう少し詳しく書いてみます。
>あ、でも具体的なネタはわりと決まっていたりするんですよね。いくつかの候補が頭に浮かんでいるので、ちょっとこねくり回して何が一番面白そうか……ああ、違うな、なにが一番マシか……って感じで考えています。
>ただその中で「やっぱ子供は欲しいよね」とか「誕生日プレゼントで悩んでしまう」とか「ちょっとした言葉の間違いで喧嘩になる」とか、現実でもあるよねーって展開を入れるかどうかで悩んでいるという感じです。
「やっぱ子供は欲しいよね」「誕生日プレゼントで悩んでしまう」「ちょっとした言葉の間違いで喧嘩になる」などを入れるかどうかは、プロット上必要かどうかで決めるべきかと思います。これらのプロット上の用途としては、例としては、
1)「やっぱ子供は欲しいよね」
子供がほしいって話がでるからには、普通は結婚を前提に考えているということですよね。二人の関係がそこまで意識した交際ならそんな会話になるのも自然なので、描写の一つとして入れてみるのもありかと。
あるいは単なる描写にとどまらず、
1a)「子供」というキーワードを、ストーリー上重要な何かの展開(なんでもいいです)に繋げる呼び水にする。
1b)二人の恋愛観の違いからすれ違いが生じる、などの展開に繋げる。
など。
2)「誕生日プレゼントで悩んでしまう」
プレゼントに何を選ぶかで、二人の現状、今後の進展の予感などを表現する。
3)「ちょっとした言葉の間違いで喧嘩になる」
喧嘩エピソードは、二人が互いへの理解を深めて一皮むけるきっかけ作りなど、けっこう効果的なツールです。
上記はあくまで例ですが、こういったエピソードは漠然と現実的だから入れるのではなく、ストーリー上の効果や意味を考えて決める方がよいと思います。
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>リアリティって個人の価値観にすごく寄っちゃうんだと思っています。たとえば恋愛経験豊富な人からしたら、甘いシチュエーションでもそんなに理想だと感じないかもしれませんが、恋愛したこと無いって人からしたら十分に理想だと感じる……的な。
恋愛経験豊富な人。
恋愛したこと無いって人。
そもそもスレ主様の読者はどちらだと思いますか? 読者イメージを固めて、その人に何かを伝えるつもりで書いてみるという方法もあります。
受け取り方が違う読者を想定して、両方に響く作品を書こうとしても無理な話です。どちらかに絞るのが常道かと。なので、
>そんなこと関係なく、関係性をどう描くかに焦点を当てたほうがいいんでしょうか……。
関係なくはないですが、使い方を間違えないように。
で、ここまでは内容の話なんですね。
読者イメージや内容を固めたとして、それを小説のストーリーとして展開するためにプロットが必要なわけです。このプロット段階で、恋愛ものは二人の関係性の推移を意識すると作りやすいように思います。