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タイトル:プロローグって書いた方がいいんですかね?の返信 投稿者: 手塚満

「プロローグってのがよく分からなくて」ということですから、「だったら書くな」の一択です。

書き手が何を書いているか分からない文章はデタラメでしかないですから。ただし「読者向けには」です。サタンさん(No: 4)が「作者のテンションが上がる」等のメリットをあげておいでで、そういう点では可です。試しに書いてみるくらいはいい。

しかし、読者向けには不可。繰り返しですが、よく分からないで書いて、それが読者の楽しめる可能性があるかって、チンパンジーがデタラメにタイプライター叩いてシェークスピア作品が出てくるくらいの可能性の低さと思ったほうがいいです。

作品中の一言一句は全て合目的でなければなりません。書くこと全て、何が狙いかを意識する必要があります。言い換えれば、作中のどこを取っても読者が読む甲斐がある文言でないといけないということです。読者をどう楽しませるかという計算が必須であるわけですが、ならば作者が自分が何を書いているか理解しているのが前提となります。

しかしスレ主さんはプロローグが分からないと仰ってるわけですね。なぜ書くか、何を書くかが分からないで、読者を楽しませる計算はできませんよね。そんな楽しめない文章を読者に差し出してはなりません。でないと見捨てられます。つまらないものは、たとえ書いてしまっても惜しまず削る。鉄則です。

そもそも論で言えば、プロローグは本編ではない、前置き、前書きです。本編を楽しむための導入部です。いわば事前のお勉強であり、興味を引いたり、盛り上げる要素は入れにくい。

しかし、少なくともエンタメであるラノベでは1行目から読者を引き付ける工夫が大事です。我々の読者はインスタントに楽しみたがってますから、非常に飽きっぽい。「面白くなりそう」と出だしから感じてもらえないと、いかに自信の力作でも捨てられます。「この後、面白くなるから」は駄目なんです。

それが冒頭のツカミが重視されるゆえんであり、できれば1行目でインパクトを出したい理由です。例えば、1行目を台詞で始めるって、あまりに多用されて嫌う向きもいます。が、キャラがいることを明示し、台詞内容が突飛であれば、読者に「何だろう? 誰だろう?」と思ってもらえるメリットがあります。そう思ってもらえれば、2行目も読んでくれますよね。そういう計算尽くで書くわけです。

作者として常に「こういうつもりで書いているが、読者にはどう受け取られるか」と意識できていて、「プロローグってよくあるみたいだけど、入れないといけないものなのかな?」という疑問は生じません。中身の分からないパーツをツギハギしても、物語の体を成さず、読者的には何を読まされているか分からないものにしかならないことは留意すべきです。小説は型通りに作れるもんじゃないです。

プロローグが気になるなら、まずプロローグとは何かを理解すべきです。そのためには人気作、名作とされる作品でプロローグがあるものを読み、なぜプロローグが入っているか、考察するところから始めるべきでしょう。たぶん、良いプロローグを書くのは上級テクだと分かるはずです。

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