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タイトル:非オタクコンテンツをバカにするオタクについての返信 投稿者: あまくさ

>1、非オタクコンテンツをバカにするオタクをどう思いますか?

同意はしませんが、そういう人もいるだろうなという感想しか浮かびません。

>2、(一部の?)オタクがそうした行為に及ぶ理由は何だと思いますか?

さあ。知りません(笑
と言うか、(スレ主様言うところの)非オタクを批判するオタクにも色々な人、色々な考えがあるだろうから、それらを十把一絡げにするのもおかしくないかと。

ここまでは質問への回答です。
せっかくなので、オタク・非オタクコンテンツという状況についての個人的な見解も書いておきます。
先にザックリまとめると、

1)ジャンルに貴賤なし。

2)貴賤はジャンル内にはある。したがって、あるジャンル内の貴と別ジャンル内の賤を比較しても意味はない。

3)ジャンルに貴賤はないが、ある時期、あるジャンルが勢いをもつという事象はある。

4)オタクコンテンツ全般に勢いがあるとは思わないが、今、日本アニメには勢い・鮮度・成熟を感じる部分はある。

5)非オタクコンテンツのうち、芸術性の高いものについては古今東西マイナーな存在で、一般の評価では測れない。

6)非オタクコンテンツのうち、エンタメ性の高いものについては、現状日本では衰退傾向にあることを若干感じないでもない。

となります。一つ一つ詳述すると本が書ける長さになってしまうので、簡単に補足します。

1・2はお分かりですよね? アニメにも優れた作品と質の低い作品があり、実写も同じです。そもそも比較すること自体がナンセンスですが、他の方が言及されているアニメ実写化は、同じ土俵に立ってしまっているから比較されやすくなっているということです。そして、実写化の横行はオリジナルのコンテンツを創る力が衰退していることの顕われとは推測されます。

商業主義は悪いことではありません。しかし、商業主義が構造不況的状況に直面した時、しばしば上記のような弊害に陥りがちです。作品の質が低くても人気のある原作や人気俳優に頼ればそれなりの収益は見込めるのだと思われます。誰だって食っていかなくてはいけないので、そういうやり方には長期的な希望がないと分かっていても、そうせざるを得ないことってあるんですね。世の中には。
三谷幸喜『ラヂオの時間』という映画の中で、とあるラジオ番組制作者が言います。

「俺たちだって、いい番組を作りたいといつも思っているんだ。ただ、今回はそうじゃなかった。それだけのことだ」

「今回はそうじゃなかった」「今回もそうじゃなかった」が続く状況を「オワコン」と言います。
ネット民の言説は、情け容赦なく、浅慮で低劣で一方的で、視野が狭く、それでも時に正鵠を射ています。

3・4について。
ジャンルに貴賤はないと言いながら、ここでは日本アニメというジャンルを一括りにしています。貴賤はありませんが、クリエイターとファンが相乗効果を起こしながら盛り上がっていくという状況は時に起こり得るのではないかと。

5・6について。

>「日本の実写はオワコン」という意見は全くの誤りです。

一部の駄作のみ取り上げてジャンルを評価することは誤りですが、一部の良作のみ取り上げて評価するのも誤りかと。
それと、小説と映画には大きな違いがあります。小説は個人でも創作できますが、映画は企業的な取り組みがなければ創ることが困難だという点です。なので映画制作には小説以上に予算の裏付けと収益見込みが要求されるのではないでしょうか?
日本の実写映画にも優れた作者・作品はあるでしょうが、上記のような壁を突破するパワーを持ったコンテンツは、現在の所見あたらない気はします。私が知らないだけと言われればそれまでですが、上記の壁を突破するためには興味の無い人にも届く必要があるんです。

日本の実写はオワコンという意見は、情け容赦なく、浅慮で低劣で一方的で、視野の狭い粗雑な意見でしょうが、にもかかわらず正鵠を射ている可能性があります。軽視はできないと思います。

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