>名前をカタカタにしたかった理由は漢字の名前で地の文が並んでいると読みにくいなぁと感じたので
その感覚は少しわかります。
文章ってやつは、読むだけでなくページ全体の視覚的印象もけっこうバカにならないですからね。改行が少なかったり漢字が多かったりすると、パッと見て読みにくそうな感じがするというのはあります。
それって実はリーダビリティの重要な一要素だったりします。
そういう理由で名前をカタカナ表記にしたいのなら、基本的には積極的に取り入れることをお勧めします。
注意しないといけないのは、全体の文章や作品の雰囲気にマッチしているか、浮いてしまわないかですが。
異能系の小説ということなら、最初の書き込みで述べたように非現実的な世界観の演出にもなりそうなので、上手く使えば一石二鳥です。
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余談ですが。
俺ガイルのネーミングは、かなり徹底していますよ。
雪ノ下雪乃(ゆきのした ゆきの)。由比ヶ浜結衣(ゆいがはま ゆい)。川崎沙希(かわさき さき)。葉山隼人(はやま はやと)。海老名姫菜(えびな ひな)。富岡美緒(とみおか みお).
このへんは苗字が神奈川の地名で、苗字と名前の読みがかぶっているパターン。他に、「一色いろは」という変化形も。読みではなく「色」と「いろ」がかぶっています。
「相模南」ははっきりかぶってはいませんが、相模は神奈川中~南部の旧国名(相模の国)なのと、「さがみ」と「みなみ」も何となく語感が似ているので、たぶん意識はしていると思います。
また、多くの地名が神奈川の中でも鎌倉に集中しているのも特徴。
上記のうちでは、雪ノ下と由比ヶ浜が鎌倉。葉山は鎌倉周辺になります。
主人公の比企谷、その友人の材木座も鎌倉です。ここは名前の読みはかぶりませんが、比企谷家の名前は本人が八幡宮の八幡、妹が小町通の小町。
あと、カマクラという猫、サブレ(鎌倉の鳩サブレ)という犬が出てきたりします。
名前遊びといえば、エヴァの渚カヲルは「オワリ」の3文字を五十音で1文字ずつずらして「カヲル」です。
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他の方から名前の呪縛という指摘が出ていました。それは名前が言霊化しているとも言えます。
言霊は右脳的、言葉遊びは左脳的。
ネーミングを言葉遊びにしてしまえば、呪縛から解放されるという利点もあります。
てか、気楽にやろうよっていう話です。