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タイトル:対策について考えてみます 投稿者: あまくさ

>身バレが怖いのであまり詳細な事は書けません。ご容赦ください。

了解しました。

ただ、そうは言っても、ある程度具体的な論点がないと、回答の方も抽象的に慰めるか励ますか叱るかしかできません。
ここは一応「研究所」なので、私的には創作の技術についてお話したいということはあります。感情は不要です。精神論も不要です。
何ができるかを考えましょう。

というわけで、以下はそちらの状況についての多少質問めいた文章が入ると思いますが、答えていただく必要はありません。
スレ主様の心の中で自問自答してくださればけっこうです。

>短編集は「雨」をテーマにした話で、400字詰め原稿用紙に換算して40数ページくらい書けています。

>400字詰め原稿用紙50枚以上の長編あるいは短編小説を提出することになっています。

400字詰め50枚というのは、文庫本にしたら30頁くらい。短編1本の長さになります。長編なら400字×200枚以上は行くのが普通でしょう。
先生の意図は、50枚以上の短編1本、またはもっと長い長編ということなのでは? 短編集も可だとしても、普通の長さの短編を4つ以上書いたら長編と同等か、それ以上の長さになります。

スレ主様の「短編集」というのは、総枚数で何枚くらいを想定されているのでしょうか?

>先生から「話の繋がりがない」「盛り上がりに欠ける」というコメントをいただき、

>1)短編集なので主人公はバラバラで、それぞれ接点もありません。

先にも書きましたが、そういうことなら一つ一つの短編の間に繋がりがないのは、まあ、当たり前と言えば当たり前です。
しかし、繋がりがないというクレームがついたとしたら、考えられることは、

1)そもそも出題の範囲として短編集は想定していなかった。

2)短編集でも構わないが、繋がりのない短編の集まりであれば、一つ一つの短編にそれなりの完成度が無ければ不可ということ。

3)短編集と言っても「雨」という統一テーマはあるのだから、連作短編という形でそれなりの繋がりはなければならない。

この三つのうちのどれかだろうと思います。

そもそも、一定のレベルをクリアするという前提であれば、短編も長編も難易度は同じですよ。なので、完成度の高い短編を5本書くのは長編1本書くより5倍大変です。
そのことは理解されているでしょうか?

まあ、初心者は最初に掌編や短編をで練習してから長編に挑戦しろ、なんて言う人も居ますけどね。短編は物理的に短いだけ長編より労力は少ないし、取っつきやすくもあるから、間違ったアドバイスではないのですが。

しかし、スレ主様が挑まれているのは卒業制作です。これまで何年か取り組んできたことの成果を示さなければ意味がありません。

スレ主様が短編小説という形式を選択した理由は、

4)今の自分には長編をまとめあげる力はない。

5)掌編なら何とかなる気がするから、それをいくつか合わせて枚数をクリアしよう。

そういうことなのではないでしょうか?

そりゃあ、たかだか大学4年生の実力なんて、抜きんでた才能のある人以外は不十分でもしかたありません。(失礼)
しかし、今の実力なりにベストをつくすということと、「この程度ならできるだろう」と考えてお茶を濁すことは、似て非なることです。

御作を拝読せず、情報もほとんどないので想像になってしまいますが、「話の繋がりがない」「盛り上がりに欠ける」と指摘されたのであれば、今の時点で書きあげたいくつかの「短編」が、まとまった小説というには断片的で、小説の体をなしていないものだったのではないかと思います。

   *   *   *

次に、じゃあ、残された時間で何ができるかについて考えてみます。

書き上げた40数枚にダメ出しをされたと受け取っていらっしゃるのなら、諦める以外の対策はぶっちゃけ、

6)一から書き直す。

7)現状のものを改善する。

これしかありませんよね?

6について。
私の経験から言って、行き詰った作品をいじりまわしても改善しないことが多く、いっそ別の作品に切り替えた方が効率的だったりすることもあります。
ただ、来月中旬(もう今月?)という締め切りを考えると、それはちょっと厳しいかもしれませんね。

あ、そう言えば、あけましておめでとうございます(笑

7を選択するとしたら、これまで書かれたうち最も有望と思える1本を選んで肉付けし、50枚以上の短編1本で勝負してみるという方法もあるかもしれません。それであれば、最初の書き込みでお勧めした、主人公を明確にし、目的と障害を設定し、結果どうなったのか考えるという方法が使えると思います。
これは別の言い方をすると、ストーリーの出発点では主人公にとって「欠けたもの」を設定する、ということです。そして、ストーリーの最後では欠けたものを得ることができたのか、得られないまま終わるのかです。得られた場合は、何を経験して何をしたから得られたのかを考えればよく、それがそのままストーリーになります。
経験と行動によって欠けていたものが得られたとすれば、それは主人公の「成長」ということにもなりますよね? 「話の繋がりがない」「盛り上がりに欠ける」という問題点も、かなり払拭できそうな気がしませんか?

また。
改善の別の方法としては、短編集という形は維持する行き方もあります。
その場合、「話の繋がりがない」のが問題であるならば、連作短編を意識して各話に繋がりを持たせることを考えましょう。

いくつか考えられることは、

8)テーマに統一性をもたせる。

例えば、同性に恋してしまったとか、よじれた三角関係とか、恋が上手くいかないちょっと特殊なプロブレムを各話の主人公に与えます。「少し形の変わった恋に悩む人」という共通要素です。で、そこに毎回「雨」をモチーフにして何らかの着地点をつけてやります。
これだと多少クセ玉なのでスレ主様の構想にマッチしない可能性はありますが、あくまで一例です。

9)キャラや設定の一部に統一要素を加える。

例としては、各話の主人公は別人なのだけれど、第1話の脇役を第2話の主人公にするなど。そして、、最終話で何らかの形でまとめることができたら、けっこう面白いのではないかと。(プロの作品でもたまに見かける手法です)

   *   *   *

短編集で行くなら、1話は短くてもよいのですが、起承転結は意識するようにしてください。ただのエピソード、主人公の心境だけ、文章が何となく「文学的」っぽいだけのポエムまがいにならないように。

それでは、健闘をお祈りします。

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