まず、こちらは社会の複雑さという話はしていません。
人間の脳が複雑で、その複雑な脳で社会を作っているが、その複雑さが少しバグっているのであまりうまく行っていない。そういう話をしています。
じゃあ、うまく行っていない人間の社会をどうすればいいか、と。
それについては社会学・経済学、または政治の方からアプローチするのが本道でしょうが、それで国内を多少改善できたとしても、世界には民族間・宗教間の深刻な対立なども存在します。
集団と集団の対立がなぜ起こるかを分析するに当たり、動物行動学は参考になるんじゃないかと考える潮流が20世紀の後半くらいに勃興したんじゃないかと。
私はそういう思想の影響を若い頃からけっこう受けているので、人間と動物を比較するのは良くないことだという見解が、本当にガチでわからないんです。
動物について研究することは、人間社会について考察する上でかなり参考になると思います。
それは、人間も動物の一種だと考えることでもあるんですね。
このスレではここまで、人間と動物にはある局面で連続性がないという共通理解にこぎ着けるのに苦労したので、卓袱台返しと受け取られかねないことを言い出すのを躊躇ったのですが、人間と動物はある局面では連続性がほとんどないにしても、別の局面では連続性があると思いますよ。
それは、人間も動物の一種だという連続性です。
そして、同じ動物という連続性を持ちながら、ある局面では連続性がほぼ無いと言っていいほど異なる振る舞いをしているのはいったいなぜなのか?
それを考えたとき、やはり人間と動物を比較して検討してみる他にないと思うんですよ。
それによって見えてくることはあると、私は思います。
それがどうしてよくないことなのかなあ?
と思ってしまい、かなり当惑しています。