> もしもではない、起きるかもしれない不安を抱えさせて、作品をいつまでも心臓の根に絡み付かせたいんです。
こういうコンセプトがあるとなると、舞台設定のスケールをいたずらに拡大するのは却って逆効果という気がします。
何せリアルな殺人鬼や実在感の強い怨霊さえ他人事と割り切れる人は、宇宙がどうこうという話はもっと割り切れてしまいます。
何故ならいくら科学が発達したと言っても星一つ粉砕するくらい訳ないようなレーザーやヨグ=ソトースやサノスのような超存在というのは先に挙げた殺人鬼などと比べて「そもそも実在しえない」という大きな壁があります。
数えきれない程大勢を殺すというのもまあ、おススメは出来かねます。
いくら大勢を殺しても結局他所で起きている以上は他人事なんです「作中世界の人類の八割が死に絶えた」と語られる進撃の巨人終盤の地ならしでさえ例外ではありません。