新情報の開示を期待したのですが、うーむそれは却って薄情で自己中という評価を揺るぎないモノにせざるを得ないですね。
繰り返す事になりますが見殺しが「仕方ない」と見做されるのはあくまでも「せざるを得なかった」場合であって、助けに行った結果自分も危険に晒されるので無い場合(特に物語の主人公なら晒される場合であろうとも)助けに行くことが期待されます。
スパイダーマンのベンおじさんが言っていた所の「大いなる力には大いなる責任が伴う」ですね。
特殊能力の無い民間人なら壊される街や踏み潰される人々をほっぽり出して怪獣やスーパーヴィランから逃げ出すのは致し方ないですし、今日食べる分で精一杯のホームレスなら募金しないのもやむを得ないでしょう。
しかし「充分助けられた」のにそうしなかったとなると話は別です、上述の募金の例えがホームレスではなく富豪なら「ちょっとは困ってる人に分けてもいいじゃないか」と思いませんかね?
大いなる責任もそうですが、ノブレス・オブリージュもそういう精神です。
もう一つあるとすればその異世界が「救うに値しない」と読者も(これが重要)感じたなら、という場合ですね。
道端は基本汚物塗れで住民が誰も彼も自己中で下品、女性を強姦して性奴隷扱いする事に何の疑問も無くて、食べ物が悉く不味いし王族は自分らが潤う事しか考えてない上気分で平民をダース単位で虐殺…でもここまでやったとして、面白くなるのは見捨てるより敢えて残って救わんとする場合なんですよね。
その(なるべく肯定的に捉えたとしても)小市民マインドの主人公で話を面白くするって相当に難しいし、まして「優しい」とか評価されるのは無理だと思いますね。