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タイトル:チャンバラシーンの書き方の返信 投稿者: あまくさ

そのシーンにはA・B・C・主人公の4人が居るわけですよね? その他の山賊も居るのだろうけど、戦闘シーンを主に構成するキャラは4人になります。

で、スレ主様の意図として、誰を軸として、どう盛り上げたいのかを意識すると良いと思います。

普通に考えれば、最後にCを倒す主人公の強さや格好良さを最も印象づけようとするでしょ?

ただ、そのシーンが冒頭なのか、ストーリーの途中なのかによっても描き方が違ってきます。

仮に冒頭だとしたら。
良くあるパターンは、読者に対する主人公紹介パートです。その場合は、最初は主人公を目立たない行きずりの旅人etcにしておきます。で、A・B・Cの戦いの顛末を少し離れたところから見ていて、A・Bがピンチになった時点で割って入ります。そして、A・Bが二人がかりでもまったく歯が立たなかったCを、さらに圧倒的な強さで瞬殺するような演出を施します。

これは、よくある手法で、主人公の強さを比較によって表現しています。強弱の関係が、

A・B < C < 主人公

という3段階になるわけです。

でですね。
このパターンの場合、見せ場は主人公が割って入るシーン後半になります。そこを引き立てるために、前半のA・B・Cの描き方はある程度抑制しなければいけません。同時に、見せ場のタイミングが遅いため、そこまでの流れを上手く作って読者を引き込む工夫も必要になります。
前半を抑制すると言っても、A・B・Cを必ずしも弱く描く必要はありません。むしろ、3人を強く見せておく方が、それを一蹴してしまう主人公の強さがより引き立つわけなので。
だから、前半を抑制するというのは、シーンの印象の強弱にメリハリをつけるということなんですね。

なので。
A・B・Cの戦いは、演出としてはやや印象を弱めにして、それでいて読者を退屈させない工夫を盛り込まなければならないということになります。
コツとしては、小さな意外性などを意識することでしょうか。例えばCを山賊たちの中ではさほど強そうに見えないキャラにしておいて、仲間がA・Bに苦戦しているのを見て初めて前に出てくると、意外な実力者だった、など。

    *   *   *

ここまでは冒頭に置かれるシーンの場合ですが、ストーリーの途中のエピソードなら少し意味合いが異なります。
それであれば主人公紹介は必要ないわけで。エピソードの主軸が主人公以外のキャラであることも有り得ます。
例えばAかBのどちらかが先のストーリーで重要な役割を担っていて、そこに繋げるきっかけのエピソードということも考えられます。
冒頭シーンであれば、主人公を颯爽と登場させるタイミングをあまり遅らせない方が良いので、A・B・Cの戦いがもたつきすぎない配慮は必要です。
しかし、エピソードの主軸がAにある場合は別です。それでもラノベやマンガなら主人公の強さは印象づけたいですが、そちらは副目的でサラッとで良いかもしれません。伏線などもかねて、Aを軸とする展開をじっくり描く方が良いケースも有り得るわけです。

そうであっても示された筋立ての仕組みが、

A・B < C < 主人公

という基本構造になっていることは変わらないので、演出の方向性にある程度共通の枠組みはあると考えられます。冒頭シーン・パターンの応用でいいのかなと。
それに加えて、ストーリー全体の中でのエピソードの意味合いを考えれば、演出の仕方は自ずと見えてくるのではないかと思います。

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