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タイトル:魔法世界の蒸気機関が発達しないことによる影響の返信の返信の返信 投稿者: サタン

他の方へのレスだけど、横槍。
まずは②へのツッコミ。
こういうのは物は言いようで、電気だって結局は最後の「タービン回して電気に変える」というトコだけなので、自転車使った自己発電とか考えればわかるけど、ようはモーターを指で回せば電気が発生するので。
「どうタービンを回転させるか?」の方法が多岐にわたってるのが、逆に電気のメリットだったりもする。
とはいえ、これは「魔石はエネルギー抽出の行程が少ない」と言いたいだけだと思うので、解説に対するツッコミであって設定へのツッコミではありません。

結局のところ、電気のように扱えて石炭のように採掘できるエネルギーってことですね。
まず、そのエネルギーが扱えるようになる技術レベルがどこなのか、が問題かな。
既にある程度の科学が発展してるのであれば変わらないというか新エネルギーとして大きな技術革新が起こってファンタジーというよりSFになる。
中世やそれ以前なのであれば、確かに蒸気や石油石炭といった不便なエネルギー資源を使うよりも効率的ですから、それらは発展せず、文明とあまり交流を持たない部族などが使うくらいでしょう。

これは私個人が思ってるだけですが、
そういう便利な資源が豊富にある世界では、おそらく文明自体があまり発展しない。熱力学とか治金とかそういう概念すらない。
例えば、古代では天文学は農耕民族に必要な知識なのですごく発展してて、アステカでは脳外科手術をしてた痕跡があったりエジプトでは数学が発展していたりシュメールでは十進数どころか2進数や60進数を使ってた形跡があったりして、実はめっちゃ進んだ知識を持ってた。
これは「古代で核戦争があった」みたいなオーパーツ的なオカルトではなく。
けど、「宗教」っていう便利なものが台頭したおかげで神の名のもとにそれらは技術として発展しなかった。一度なくなって、あとになって再発見されたりした。
なぜ一度なくなったのかっていうと、それを残す手段が口伝のみだったため。ようは技術を残すための技術がなかった。

少し話は変わるんだけど、
古代は神権政治ってのが主流で、これはようは神様が民を導いてるっていう体の政治なんだけど、今の常識じゃ信じられんけども、戦争をして勝ったら神様のおかげなんよ。
王様がいくら身を粉にして采配しても、軍人がいくら頭ひねって勝つため守るために奔走しようと、勝ったら神様のおかげなんよ。
だから王様がキレて宗教から政治を切り離したりしたんだけど、そのまま神権政治を良しとしてたら政治も軍事も発展しないっしょ。神様に祈ることが豊作も戦も結果につながると思ってるんだから。
だから、魔石って便利なものがある世界では、文明は発展しないと思う。

熱力学とか治金とか、それ以前の知識が育たないから、魔石自体の技術も発展しないと思う。
そもそも魔道具ってもの自体が生まれないんじゃないのかな。技術を成立させるための技術がない、みたいな。「火が出る、水が出る、電気が出る、そんな便利石」ってだけで。
数千年単位の時間があれば発展するだろうと考えるかもしれんが、現代でも古代と変わらない生活してる部族は地球上いくらでもいるから、「発展しない」って例はいくらでもある。
そしてそれは、アマゾンとか水も食料も動物も豊富な恵まれたスタート地点に多い。

ちょっと突っ込もうと思ったらえらい長くなってしまったけど、これはあくまで私がそう思うだけで、「科学ではなく魔石が発展した文明ではどうなるか」ってテーマは良いと思う。
前レスを繰り返すけど、結局は 作者がどうしたいか であって、設定はそこに合わせていくのが一番いい。

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