小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:魔法世界の蒸気機関が発達しないことによる影響の返信 投稿者: あまくさ

>以上の背景があったとしたら、蒸気機関(現実に存在するエネルギー変換装置の代表)は発達せず、熱力学や冶金、ギヤ、燃焼制御等々の発展も著しく遅れるのではないかと思いました。

この点に関しては、そうなると思います。

蒸気機関というのは、熱を蒸気に変え、蒸気でピストンやタービンを動かすことによって動力エネルギーに変えるということをやっています。そういう意味では原発も同じ仕組みなので、現在の科学文明のすべては蒸気機関の発明から派生したものと言えなくもありません。

人類史上、蒸気機関の発明がなぜ画期的なのかと言うと、以下のようなことが起こったんです。

1)身近な事象(熱や蒸気)を組み合わせることによって、エネルギーを変換できることに気が付いた。

2)身近なエネルギーを人間にとって都合の良い形に作り変える試みが本格的にスタートする端緒となった。

3)1・2に始まる技術やアイデアが派生に次ぐ派生を繰り返し、人類のその後の歴史を激変させた。

技術の派生については、上で述べたように最初の蒸気機関と原発の基本的な仕組みが大して変わっていないことを見れば分かります。
アイデアの派生の例としては、運輸システムへの応用など。最初の蒸気機関の目的は鉱山の水の汲み出しだったらしいですが、それの応用で船や列車を動かせることに気付いたんです。運輸の発達は人間の行動範囲と物流システムを広げ、やがてはサプライチェーンが地球を覆う現在のグローバリズムに行きついたりします。

現実の歴史はこうでした。

でですね。

>魔石では「魔石から魔力を抽出し→魔力を触媒で電気に変える」という事ができる

この触媒というのが何なのかがけっこう重要じゃないですか?

蒸気機関の場合は熱で水を沸騰させて蒸気を作るという、ごく有り触れた事象を動力に換えられることに気付いたのが画期的だったんですね。一方、スレ主様の魔力システムの場合、その触媒さえ有れば魔力を電気に変えられるのならば、確かに「都合の良いエネルギー資源」と言えなくもありません。一方、触媒が実は蒸気のように人々の身近にあるもので、それによって魔力を電気に変えられることに気付いたのが大発明だったということにすれば、蒸気機関の発明と似たプロセスとも言えます。

>人々の生活や政治、思想への影響

おそらく考えるべきことは、その触媒が希少なものなのか、原発を動かすウランのように取り扱いがきわめて難しいものなのかどうか、などでは。希少なものならば一部の人間がそれを独占することによって格差が生じることが予想できるし、扱いが難しかったり危険だったりするものなら原発と同じような問題が発生するかもしれません。大局的には魔石と「触媒」という二つの重要資源の争奪戦ということに帰結しそうです。
そういうことも含め、魔石と触媒をめぐる「分配」が人類社会の中でどうのように展開するかを想像していけば良いのではないでしょうか?

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「魔法世界の蒸気機関が発達しないことによる影響」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ