>あまくささん
ドラコンです。いつもありがとうございます。
>すべてが一つの計略だったとするよりも、全員の思惑が少しずつずれて思いがけない方向に転がっていく感じにして、ノリと勢いで押し切った方がいいんじゃないかなと。
それができれば良いのですが、さすがにそこまでは複雑でまとめ切れる自信はありません。
>身も蓋もないですが、そもそも牢獄の幽霊について皇帝が調べたいと思ったのなら、単に調べろと命ずれば良いだけなんじゃないの? と思ってしまいました。
初めに思い付いたのは、実はこれでした。ただ、「演技で幽霊を騙せるのか? 演技だと不自然になるのでは?」と感じました。それで逆に、「不自然な変装なら、やらないほうがマシ。本物を使えるなら、本物のほうが良いのでは?」と考えました。
とはいえ、銀鈴は辛口の演劇評論家が絶賛する「名女優」なので、「演技で幽霊を騙せない」というのも、不自然な感じもしますが。
また、映像資料としてYouTubeで中国時代劇をあさっていたら、お姫様が侍女とバクチをやっていて、侍女頭か教育係に取っ捕まる映像が出てきました(断片的で、日本語字幕も自動翻訳なので、詳細不明)。このネタが面白そうだったのもあります。
あまくささんにご意見をいただいた、創作相談掲示板スレッド「作中で演劇が話題になる場合の、その演劇のあらすじの扱いは?」で書いた「牢内の銀鈴の様子」の場面を基に、既にある程度書いています。
ですので、大幅な路線変更はやりにくいです。銀鈴は、「本物の囚人」なのに、無邪気で、のんきに侍女共々「囚人ごっこ」をしています。
幽霊皇后が銀鈴を気に入るのも、銀鈴が「当代の皇后」だからなのもあります。その上で、「しょうもない理由(1、2万円程度の賭博)で投獄された」からでもあります。
オチも、策に勝手に使われたことを知った銀鈴が、「幽霊騒ぎを調べたいなら、最初からそう頼みなさいよ! 囚人役ならやってあげたのに!」とブチギレます。それを、幽霊皇后が「あなたが『本物の囚人』だったから、出てきたのよ。演技なら、出てきてないわよ」という感じで、銀鈴をなだめます。
しかも、銀鈴たちが、手枷・足枷・首輪をつけられ、ほぼ食事抜きで、暗くて狭い懲罰房で1日正座させられる原因は、幽霊皇后が銀鈴たちの朝食を盗み食いしたことです(詳細はプロット「寿国演義 銀鈴、牢獄で幽霊と邂逅す」)。
>皇帝は皇后が奔放すぎることに手を焼いて、何かお灸をすえる方法はないか考えています。
これは近いですね。コオロギ賭博がブームになりかけているので、特別裁判は「皇后(銀鈴)ですら処罰されるのだから」と、銀鈴を生贄(見せしめ)にするのも目的です。裁判長に、「現金を賭けるのは問題。せめて、菓子や果物程度にしておけ」と言わせるつもりです(逆に言えば、賭けるのが「菓子・果物程度なら処罰しない」と暗示する)。