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タイトル:現在、今年出す新人賞を書いていますが、悩みや質問、気になったことがあります。の返信 投稿者: サタン

>新人賞の1巻に、主人公とヒロインの恋愛要素はやはり絶対必要でしょうか。
恋愛要素で悩む人は割りといる印象だけど、結論から言えば恋愛要素そのものは別に必須ではない。
ただ、「恋愛」というのはようするに人間関係ないし「人間ドラマ」です。
この「ドラマ」は必須です。そして新人賞であれば1本の中でそれは完結しているべきです。
スレ主さんは主人公とヒロインのドラマに「恋愛」を選んだので、これは完結しているべきです。

>新人賞、作品を作る上で物語の種類や用語を把握したいと思います。
スレ主さんは「ライトノベルのジャンル」といった感じの質問をされていますが、そもそも「ライトノベルのジャンル」といったものはありません。
ラノベ向きのジャンルはあると思いますが、作家それぞれが「ラノベとして書いている」あるいは「ラノベ(10代の読者)向けにアレンジしている」ということで、ラノベ用のラノベで使われる物語の類型というのはありません。
物語の類型を知りたければそのまま「物語の類型」でググればWikipediaの項目が出てくると思うので、そちらでまとめられています。
例えばその中には「勧善懲悪」の作品として「水戸黄門」が挙げられていますが、勧善懲悪とは善を勧め悪を懲らしめるテーマの作品となるので、よくある なろう系 のわかりやすい悪役と周囲からの支持を得る主人公の図式は勧善懲悪だと言えます。
類型はあくまで型でしかないので、その応用において「ラノベ向きに応用している」という形です。

>新人賞にサブタイトルの有無は如何でしょうか。
どっちでもいいし、少し前までの自分なら不要だと言っていたかもしれませんが、作者のセンスを少しでもアピールするために利用できるものは利用したほうが良いと今は思ってる。
言い換えれば、サブタイトルに困るようなら書かない方がいいと思うし、サブタイトルに物語のキーワードを盛り込むとか全部のサブタイトルを知ると意味がわかるギミックとか、センスがあるなら盛り込むべき。

>もし章の文末がページ最後の行やページの1、2行目になった場合、次の章はどこから書けばいいでしょうか。
ちょっと状況がわかりかねるのだけど、たぶんそれは原稿デザインの問題であって執筆の問題ではないので、好きに書けば良いと思う。
担当がついた場合に、編集部の原稿仕様とかに合わせて編集のほうが形にしてくれる。
問題は「内容」であって「見た目」ではない。

>作品1つ、1冊分を書くのに、どの位のペースや、計画的に工程・スケジュールを組んでいますか。
ものによって違う。
書くものが決まってる場合は二週間から一ヶ月くらいだけど、そもそも書くものを決めるまでに時間がかかるので、そしてそういう下準備は日頃からやってる場合とある程度案がストックされてる場合と、いろいろある。

>ラノベのレーベルを複数確認しましたが、最大文字数と最大ページ数がレーベル毎に大きくバラバラです。どうしてこうもバラバラなんでしょうか。
そりゃ当然のこと、編集部によって出版社の都合によって原稿の仕様が違うからです。
例えば雑誌連載してる編集部では雑誌のページ規定がありますから、そのページ規定☓何週分が単行本一冊になるわけで、その雑誌の規定は雑誌ごと違うわけで、そしたら一冊の規定は だいたい同じだけど誤差はある という違いが生まれるのは当然かと。
新人賞は雑誌連載ではありませんが、編集部内で「本一冊の規定」があるのでそれに合わせる形になる。
あるいは、そういう理由がかつてあったけど今は雑誌も扱ってないし規定を変更してもいいけど、ずっと雑誌規定でやってたからそれで続けてる。とか。
雑誌のほかにも印刷所との契約の事情とかもあるんじゃないかな。これは詳しくないけど、例えば一冊20万文字以下だと契約料が下がるとか、1万文字単位で契約料が上がるとか。
とにかく作家が気にすることじゃない理由でしょう。
プロは言われた仕事を期待通りに仕上げるのが仕事なので、提示された条件が気に入らなければ仕事を断るだけで、その仕事をすると決めたなら規定にゴチャゴチャ言わない。

これは体験談でもない不確かな友人談ですが、そもそも就職したことすらないどころかバイト未経験の学生とか作家以前に社会人としてど素人の応募者が山のようにいるわけで、「ちゃんとルールを守れるか」が重要視される。締め切りを守れないとか予定通りのページ数で仕上げられないとか、そんなのプロの仕事じゃない。だから規定を守ることは大事。とのこと。
ただまあ、これは昔からよくやられてたことだけど、1ページだけ行間を変更したりしてページ数を誤魔化すってことはあって、多少の規定オーバーは目をつぶってもらえることが多い。
なので友人談はあくまで友人談。
まあ、規定については、ぶっちゃけ新人賞で受賞してもそのあと手直しがあるから、そこで担当から指示を受けて調整されるし、多少はどうにでもなる。

>仮定の話として、将来超大作になる程の新人賞の作品があり、それは一番短く書いて18万文字丁度でした。しかし、HJやスニーカー、ファンタジアは規定範囲を超えてる為、電撃やGAに出した。結果、電撃文庫やGA文庫で人気作品が出たこととなり、売上や出版社の知名度も更に上がったりと、勿体ない気がします。
初心者の方がよく誤解をするのだけど、んーと。
この例と似たような話が「進撃の巨人」のデビューでありましたっけ。
最初はジャンプに持ち込んだけどボツになって、マガジンに持ち込んでなんとか連載を勝ち取った。その後「進撃の巨人」は大ヒット作になって、大きく売上に貢献した。
このエピソードを聞いてスレ主さんは「ジャンプは下手こいたな。進撃取ってりゃな。勿体ないな」と思ったのでは。
そうじゃない。
ジャンプには「ジャンプの色(特色)」があって、そこからズレた作品はどんだけ面白い作品であろうとも「今後のジャンプ自体に影響を与えてしまう」ためにボツにするのよ。
ほんで、それはマガジンでもサンデーでも同じで、そしてラノベの編集部ないし新人賞でも同じなの。
進撃の巨人がジャンプで連載されてヒットしてたら売上に貢献できていたかもしれないが、それは「ジャンプ」にとっては目先の利益で、言っちゃえばジャンプってブランドに合わなければ長期的に見て損失なのよ。
例えば進撃の巨人は序盤で仲間が全滅したり親しい人が食われて死んだり残酷描写が多いけど、ジャンプの想定読者は10代だから、その層が嫌悪感を抱いてジャンプを購買しなくなったら、進撃の巨人はヒットして売上に貢献しても、ジャンプ全体の売上は落ちて損失になる。って可能性もあるでしょ。
作家は「自分の作品」だけを考えてるけど、それを扱う編集部は「編集部で扱ってる商品」を考えるから、そこに意識のズレがあるんだと思う。

かなり都合よく考えて、編集の色にも合うし大ヒットする作品だし、でも少しだけ規定に合わなかったんだって場合はたしかにスレ主さんが言う通り勿体ないと言えるけど、繰り返し、それはこの問題を想定した上でのかなり都合のいい状況設定だと思います。

>ファンタジア文庫の新人賞が10年程前までは限度250ページだったのを、今は270ページに増やしました。
どうだろう。
そういう理由もあるかもしれないけど、そもそも規定どおりにまとめる能力がないヤツが書く作品なんて大したことないから、そこに規定を変えるほどの理由はあるのかな。
個人的には、ページ数が増えたって事実自体知らんかったけど、250ページってのはこれ間違いなく「原稿用紙」の話だと思う。
手書きで原稿用紙に書いていた時代から250ページってのが変更されてこなかった。
デジタル時代になって手書き不可になって、ネットでも応募できるようになったけど、あれ? 文字数規定では通るけどページ規定だと通らないぞ? ってことが多発したりして、いい加減規定を改定しましょうよって流れでのページ増なんじゃないかって思う。10年前ってちょうどそんな話が出始めてきた頃だと思うし。

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