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タイトル:ジャンル的な質問の返信 投稿者: サタン

創作のスタンスの話だからどうしようと自由だと思うよ。
でも、本気でやったら「日常アニメのような」小説作品はかなり難しいから、憧れだけで手を出してみた感じの、まあ言葉悪いけど日常アニメの上っ面だけを真似た何もない作品はそれなりの評価にしかならんでしょう。
いわるゆ「かわいい」を押し出した日常系作品は、言うまでもなく漫画家の絵や声優の演技でそれを表現できる(それが全てではないが)けど小説にはそういう武器はないので、じゃあ日常系アニメの「かわいい」を文章でどう表現ないし再現できるかってとこを突き詰めて、それでようやっと日常系アニメと対等になれる。
けど、そんなん初心者には難しすぎるし、偶然噛み合う才能を持ってたって可能性もあるけど、普通は上っ面だけを真似た作品、ようは「かわいい」を絵で表現してると思ってる人が絵の無い小説でこれを真似たら、「かわいい系作品からかわいいを無くした作品」にしかならない。

だからダメだと思う、と、まあそういう論法もシンプルで明快だと思うんだけど、じゃあ小説でどうしたら「かわいい」を表現できるかと突き詰めてる人、あるいはその手の才能を持ってる人の小説を否定する気にはならんかな。
上っ面だけを真似てる作品を否定してるようなことを書いたけども、そういう作品だって、真似ただけだから構造は理解できてないだろうけどなんか上手く行ったって事があって、そういうのは偶然の産物だから深いところを突き詰めてる人にもハッとする手法だったりして、より良い手法に進化したりする。

んーと、
言っちゃえば昨今の「ゲーム的表現のファンタジー小説」も割りと上っ面を真似たものの中から進化していって今の流行を作ったりしてる。
20年前とか昔のファンタジー作品を読んでみ。「クエスト」とか「ギルド」とかまず出て来ないよ。
そういうゲームっぽいものは実際にあるわけないだろ、という認識だったから。
「ファンタジーと言えば」な上っ面だけを真似て特に技術も経験もない初心者がなんとか形にして安っぽいのが出来上がって、それが次第に受け入れられて洗練されてテンプレ扱いされて定番な感じになった。
主人公がゲーム世界に行ってしまうファンタジーってアイディア自体はすごい昔からあったんだけどね。

>そんな『日常アニメ』的な物語を小説として投稿するのは何か違うのでは?と思ってしまいます。
個人的に思うのは、これはあくまで個人的にの話ね、あんま参考にしないほうが良いとは思うけど、って感じで聞いて。
個人的に思うのは、その「日常アニメ的物語」は続けた方がいいと思うかな。
たぶん、内容皆無でカワイイを押し出せてもないし、面白いと思う読者も少ないんじゃないかと思うけど、やったほうがいいと思うかな。
というのも、下手に知識をつけたり経験を積んだりすると、そういう「何もない話」が逆に書けなくなるんだよ。
「こういう問題が起こって、解決する」とかちゃんと起承転結っていうか問題と解決がセットの「ちゃんとした物語」しか作れなくなる。
でも、「カワイイを押し出したい」とか「カッコいいを押し出したい」とかあるいは「悲しいを押し出したい」とか「楽しいを押し出したい」っていう抽象的なテーマがある場合、「ちゃんとした物語」がなくてもいいし、あったら「カワイイ」を押し出すために邪魔になったりする。
「何もない話」が書けるというのは、それはそれで一つの才能である場面もあるから、いま出来るのであれば感覚を掴んで忘れないくらいには書いておくといいと思う。

>『漫画のようなお話…』と思われるのが嫌で仕方がないです。
おま、「漫画のような話」って褒め言葉やぞ。
ディスり目的で書かれてることもあるかもしれんが、漫画みたいな話は書こうと思っても書けないし、「それができれば苦労はない」というレベルで「漫画のような話」が書けたら一生食っていける。
あかほりさとるって作家はまさに「漫画みたいな小説を目指してる」と公言してたラノベって言葉が生まれた頃の「ラノベ」を作った作家の一人で、まあ、読んで見るといいよ。
彼はラノベの黎明期に活躍してた作家なので「漫画みたいな」の技法を手探りでやってたのもあって、正直いま見ると酷いし、別にこれを目指せってわけじゃないけど、「漫画みたいなラノベ」はラノベの到達点の一つだと思うし、あかほりさとるから派生してよりよいものにするため今スレ主も「漫画みたいな」を書いていると思えばいいと思うよ。

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