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タイトル:作家目指して何もしなかった10年の返信 投稿者: サタン

つまり、憧れてるだけ。ってことかな。
貴方に足りないのは、何より「物語を作る楽しさを知る」ってことじゃないかな。
今までは、作ってても別に楽しくなかったでしょ。むしろ設定の矛盾や何が面白いのかを考えて答えが出なくて悶々として苦痛を感じる事が多かったんじゃないのかな。
上手くいかないから、最初の頃は楽しかったかもしれないけどだんだん苦痛が大きくなってしまって、手は動かないけど憧れだけは変わらずある。

作家は、まあ、形を問わなければ今からでも別に問題なく目指せるけど、新人賞は諦めたほうが良いと思うよ。
色々理由はあるけど、リソースを割くなら新人賞のために動くよりも書いたものがすぐ評価に変わる方向性にシフトしたほうが良い。

ただ問題はやはり万年書かない作家ってとこだよね。
書かなきゃ何にもならん。
「物語を作るのが楽しい」って人は、考えるよりも書いちゃうからなぁ。
文章はどうとか設定がどうとか、もっと本を読んでインプットしてからとか、そういう思考の前に「書く」があるから。

うーん……たぶん、小説のことを「作品」って思ってるのかなぁ。
良いものを作ろうとしてる、ミスを恐れてる、より良いものを知って自分の作品の質を上げる、みたいな。
よくいるのは「読者に突っ込まれるからもっと良いアイディアは~」みたいな初心者だけども、
まず小説に良いも悪いもないから、そういう思考を改めないと書けないと思うよ。
だって、貴方の考えを有り体に言うと、「作家になってから執筆したい」って言ってるようなものだし、執筆しなきゃ作家になれないのに、作家として誰からも文句言われないレベルにまで書かずに修練してから執筆を開始するような因果関係が逆転しないと不可能な感じだもの。
うーん……
物事は変化するから もともとは~ って話はあんま相応しくないけども、
貴方は「大説」って知ってますか。小説ではなく大説。
大説ってのは政治思想とかを論じた本のことで、まあ本屋でビジネス・政治・経済あたりに置いてある本のこと。
対して小説ってのは、そこに空想を混ぜたもの。
何かしら論じたいことがあるけど、それに空想を混ぜて「こうだったら」的な妄想話が小説。
プラトンがアトランティスの話を書いたけど、あれは当時のアテネ貴族の堕落っぷりを伝説の楽園って空想に例えて「堕落してるとアトランティスのようになりますよ」と書いた、まさに「小説」なのよ(という一説があるだけだけど)。
もしプラトンがアトランティスって名前を出さずに「アテネの貴族は堕落している!」と書いていたら、これは「大説」なわけ。
で。
もともと「小説」ってのはそういう「自説を論ずる手段であり、そこに空想を混ぜたもの」だから、「自説」に良しも悪しもないのよ。
著者はそういう考えですね、ってだけだから。
その自説を書くに「上手い書き方」というのはあるし、大衆に合う考えなら「面白い」と言われることも「つまらん」と言われることもある。
けど、自説を論ずるのに、つまり「自分が言いたいことを言う」のに、「本当にこれでいいのか」「もっと準備をしてからのほうが良いのではないか」なんておかしいでしょ。
今回で言いたいことが上手く言えなかったら次回で上手く言い換えて伝えりゃいいだけだもの。
「面白い」「面白くない」は、単に大衆ないし個の読者に「合う」か「合わない」かの話でしかなくて、小説に良しも悪しもないのよ。
ただ作者の「言いたいこと」があるだけ。

とはいえ、それを理解したところで問題もあって、要するに「貴方にはそもそも『言いたいこと』が無い」って問題。
だって貴方が作家になりたいと思うのは創作意欲ではなくただの憧れだからね。
作家という姿になりたいだけで、小説を書きたいわけじゃない。
書きたいのであれば、この相談は「小説を書きたいがどうしても書けない」になってるハズだけど「作家になりたい」になってる。
ハナっから 書きたいこと 表現したいこと が無いのに、小説家という存在に憧れてしまっている。それはおそらく好きな作品を読んで「こんなのが書ける人になりたい」と思ってしまったからだろう。それ自体は良いが、根底に表現したいことが無いため虚構に憧れてしまっている。

そんなわけで、長々書いたけど、貴方の憧れは間違っているから早々に諦めたほうが良い。

それでも作家になりたい諦めきれないと思うなら、理想を捨てるべきです。
そうだな、アダルトを書いてみれば良いと思うよ。
アダルトは物語もあるけど別に物語は重要じゃないでしょ。面白さも重要じゃない。重要なのはエロいかどうか。
「書くべきもの」「表現すべきもの」が明確でブレないので、そういうジャンルをやってみると良い。
アダルトが嫌ならホラーもお勧め。怖けりゃ良くて主旨が明確。
でも、理想を捨てるためには「抵抗感があるもの」に手を出すべきだから、アダルトがいいと思うよ。
あと、アダルトは初心者がいきなり長編とかに挑みにくいジャンルでもあるから、短く完結させられるという意味でもお勧め。
ついでに、エロシーンがそれなりに書けりゃエロゲの外注ってセンもあるし、絵描きを雇って自分で作って販売することもできる。
書けないのがモチベの問題だとすると、いつ売れていつ人気者になれるかわからんラノベ作家よりも、まあ例えばDMMとかでエロゲの個人販売のダウンロード数と価格を掛け算してみ。手数料差し引いてもびっくりするくらいのタイトル結構あるよ。人気作は一作で数千万稼いでたりするし。そういう数字でわかるもの、購入してみて「このレベルが!?」って思って自分にもやれると思うことが、新しいモチベに繋がるんじゃないかな。ゲームシナリオなら全部を文字で表現する必要がないから文章も気にならないし。
それで「物語を作る」ということに慣れてあわよくばそこに「楽しみ」を感じられたのなら、そこではじめてエロではないラノベで小説を書けるようになるかもしれないし、それが本となって作家と呼ばれるかもしれない。

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