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タイトル:三人称一元視点を書くコツと注意点の返信の返信の返信の返信 投稿者: あまくさ

1)眉をひそめ、飲み込んだ。 → 客観

眉をひそめたことと飲み込んだことは事実だから。

2)まずいなあ。 → 主観

3)ボクは、その食べものをまずいと感じた。 → 客観

その食べ物が本当にまずいのかどうかは分かりませんが、まずいと感じたことは事実だから。

4)ボクは、まずそうに食べた。 → 「ボク」が主語の場合はおかしい。

「まずそう」という言葉自体は食べている人物の様子を表現していて、実際にまずいのかどうかは分かりません。しかし、この場合問題なのはそういうことではなく、「まずそうに食べているなあ」と感じたのはボク以外の誰かであるはず、という点です。「ボク」の視点と、「ボク以外の誰か」の視点が混在してしまっていることになります。

5)彼は、まずそうに食べた。

これなら、まったく問題なし。

6)ボクは、彼の食べている様子をまずそうだと感じた。

これは、3の「ボクは、その食べものをまずいと感じた」と同じ構造で、自分の主観について客観的に言及しています。

すなわち、4がおかしいのは主観・客観の問題ではなく、「ボク」視点のはずなのに「ボク以外の誰か」の視点が入り込んでしまっているのがまずいのです。

ただし。

7)そのときボクは虫の居所がわるかったので、わざとまずそうに食べてやった。

これなら成立します。この場合の「まずそう」は他人から見た印象ではなく、他人からそう見えるであろうという印象を想定し、意図的に演じているということだからです。

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