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タイトル:一人称での戦闘シーンの書き方についての返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: あまくさ

>一人称に近い三人称で書けるということですね(主観も交えながら)…それは非常に使えそうです

う~ん、というか……

例示した文章は三人称のつもりで書いたものですが、一人称でも少し距離をおいて対象を見ている設定なら、三人称とそんなに違わない感じに書けるということです。ボクとかオレとかいっさい書いていませんが、自分について言及している文章ではないのでそれでもおかしくないわけです。
一人称の中に露骨に三人称をまじえるのはほぼNGですが、じゃあ露骨な三人称表現って何? ということ。部分的には一人称なのか三人称なのか分からない文章ってけっこうあるんです。
極端な話、ボクとか彼とかいう主語を書かなければ人称は分からないわけなので。

ただし一人称には明確な制約が一つあります。
それは視点人物に見えないことは書けないということ。
ですから、主人公の背後とか、死角になって見えないとはっきりしている情景は(直接的には)書けません。
完全な死角でなくても、

>最後になりますが、細かい描写(瞳の様子など)はさすがに書いたらダメですよね?(主人公の眼が非常に良い場合を除いて)

細かすぎて視点人物に見えたら不自然というものも、一人称なら書いてはいけません。
一人称の中に露骨に三人称が入ってくるというのは、主にそういう状態です。逆に言えば、そういうことに注意すれば一人称としても三人称としても通用する文章はいくらでも書けます。

   *   *   *

そもそも言ってしまうなら。

小説の文章というのは架空の出来事を書いているものなので、こだわれば多少の不自然さは避けられないものなんですね。
例えば映画やドラマで、密室の中で二人だけで会話しているシーンを想像してみてください。二人しか居ないはずなのに、誰が見ているんだろうってなりません?
実際にはカメラを持ったスタッフが居るわけですが、それは居ないことになっていて、観客も小説を読む読者もそういうことを普通に受け入れています。

映画やアニメの描写、小説の文章は、そういう有り得ない要素を必ず含んでいるのですが、観客や読者は慣れているので疑問を持ちません。

そんなものなので、小説の文章は一人称とか三人称とか、視点がどうだとか言いますが、どのみち現実には有り得ない「小説世界を表現するために作られた独自の文章」なんです。

そこをしっかり理解すれば、多様な表現のコントロールができるようになります。

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