すでに納得されたようなので補足は必要ないかもしれませんが、一応。
開きすぎは間違いなく読みにくくなります。闇雲に開けばよいというものではなく、漢字とひらがなには適切な使い方があります。この適切というのはルールではなく、読みやすさと、意味の通じやすさから妥当かどうかということです。
目安として、熟語は漢字を多め、動詞はひらがなを多めにするといいようです。
理由を簡単に説明すると、
1)熟語は漢字でなければ意味をなさないものがある。
2)同音異義語が動詞より多い。
3)動詞は上の1・2に当てはまるものが比較的少なく、前後の文章の流れに組み込まれているので多少ひらがなが続いても自然に読める。
概ねこういう事情があるからだと思われます。
また、もともと日本語の文章はひらがなの中に適当に漢字が配置されいる状態が最も読みやすいようにできています。
これも一応理由を述べます。
4)日本語の文章は英語と違い単語をつなげて書くので、語の区切りがわかりにくい。
5)アルファベットとひらがなは表音文字で文字そのものには意味がないが、漢字は表意文字で意味を持っている。
5については意味を持つ字だから漢字で書くのが適切というだけではなく、直感的に意味が把握できるという利点も漢字にはあり、これが大きいんです。
たとえば、ひらがな主体の文章の中に「竜」という一字が入っていると、丁寧に読まなくても文章全体をぱっとみただけで目につき、「ファンタジーなのかな?」というように見当がつきますよね?