小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:あまくささんのご意見に関する補足私見 投稿者: ドラコン

 ドラコンです。誠に僭越ですが、あまくささんのご意見に補足私見を申し上げます。

 >ハンバーグというのはドイツのハンブルグに由来する名称ですから、さすがに避けた方がよいと思います。ただしそれは論理的に変だというより、イメージとして世界観を損なうのがよくないという話です。

 >しかし、例えば「スコッチ」とか出してしまうと、あれはハンバーグと同じで地名由来だと思うので(スコットランド)、違和感が強くなりすぎる気がします。「さけ」は地名ではないですが本来は日本酒特有の名称。そういう意味で論理的にはスコッチと同じくらい使いにくいはずですが、こちらはアルコール一般というニュアンスもある言葉なので、まあセーフかなと。

 小説の文章のタブーには、確かに「その世界に存在しないものを出してはいけない」があります。ただ、「実在の地名・人名にちなむ名称は使用しない」としてしまうと、「何も書けない」におちいりかねませんね。雰囲気と、簡便さのどこでバランスを取るかの問題かと存じます。
 
 前にも書いたことです。架空のファンタジー世界には「唐」がないので、「唐草文様」と書けない、だからといって「アラベスク文様」と書いても、「アラビア風の」の意味ですから、大して変わりません。
 
 この問題は、億劫がらずに辞書・事典を引けば、案外あっさり解決することもあります。

 例示の「ハンバーグ」なら、Wikipediaの「ハンバーグ」のページの「歴史」の「日本への伝来」の項には、こんな記述があります。

「1937年(昭和12年)の『軍隊調理法』(引用注・日本陸軍のレシピ本)には「挽き肉油燒(ハンバーグステーキ)」という名称で収載されている」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0

 ですので、「ハンバーグ」との名称が使いづらいのなら、一折衷案として、「挽き肉油燒」とかいて、「ハンバーグ」とルビを振る方法もあります。

 カタカナ語を出すと、雰囲気が壊れる中華風ファンタジーを書いたときのことです。メロンを出した際には、「メロン=マクワウリの漢名『甜瓜』」で、「甜瓜」と書いて「メロン」とルビを振りました。

 異世界ファンタジー作品の文章については、中華風ファンタジー『薬屋のひとりごと』の文章についての私見を、このサイトの管理人・うっぴーさん宛に送ったところ、ブログに転載していただきました。ご参考までにリンクを貼っておきます。

「小説の世界観に合わせた言葉を選ぼう!『薬屋のひとりごと』の文章分析」
 https://www.raitonoveru.jp/cms2/2019/08/01/45072/
 

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「架空と現実の配分」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ