哀しき悪役と聞いて印象に残ったのは以下のキャラクターです。
・ブラックビートル(漫画版メダロット3)
野生化した元お友達ロボット『メダロット』。
舞台となる町で、外来種(アメリカザリガニ、ブラックバスなど)を大量に殺していた。実は殺した生き物たちの墓も作っていた。
余談だが、その後、メダロットそのもの(厳密に言うと頭脳のメダル)が地球外からきた生き物だと明らかになる。
子供向け作品で作品全体を通して外来種問題を取り扱うのはシリアスだと感じました。
・菊川隆三郎(呪縛の家)
(※ネタバレ感想しか確認できていないです)
1950年ごろの村の医者。劇中の新興宗教『紅霊教』の教祖の娘を殺した。
実は紅霊教の2世信者で、両親はその新興宗教を恨んで死んだという過去がある。
古い作品ですが、最近舞台化されたときに近年の事件を思い出しました。
・ミヒロ(天冥の標)
人類が太陽系に進出した時代の、一生体にウイルスが残る感染症『冥王斑』患者の集団『救世群』(差別の対象)のリーダーとして育てられた女性。
最終的に太陽系規模でのバイオテロを実行してしまう。実はスケールがでかい敵に洗脳されていたので、最終的に自我をほとんど無くした状態でメインキャラと戦って死ぬ。
上記の内容は、姉のイサリが非感染者と偶然交流していて、バイオテロ後に非感染者と共闘していたのとは対照的でした。
ちなみに、救世群の聖典(=2巻で起きた、2015年に普通の女子高生が冥王斑感染をきっかけに『救世群』を結成するまでの悲惨な出来事が元になっている)の内容はどこかの時点で改ざんされ、初代指導者ととある医者や記者との交流についての内容が削られている。
差別問題や、特定の人物の意図で資料が改ざんされるのが印象的でした。