大昔、アレクサンドロス大王というユリウス・カエサルと同じぐらいすごい人がいました。カエサルはローマをむちゃくちゃデカくして、オクタヴィアヌスに政治を引き継ぎます。アレクサンドロス大王はインドの手前ぐらいまでギリシャというか、マケドニアを大きくしました。すごいことですよね。
要するにそういうことで、アレクサンドロス大王は、戦いの前に常に工夫をして、20万ぐらいのペルシア軍に対して常に4万ぐらいの少ない数で挑み、しかも勝っていきます。戦略の天才です。
将軍は、戦いさえ強ければ、性格がどれだけ変でも許されます。限度を超えなければ。そういう風に、ある一つの能力に秀でた変人に、我々凡人は憧れを抱いているものなんですね。
もちろん人心を収攬する(にぎる)必要もあります。そのためには、話がうまくいないといけません。これも凡人は憧れます。
クズとかハレンチだとか、どうでもいいんです。人を引き付けるのは、尖りまくった才能です。そういう人間は、往々にして普通の人間と違っていて、異常なことが多いです。