マリン・Oさん、こんにちは。左野冠です。
メインキャラクターの人数と出し方ですね。
サブは別にいて、メインキャラクターが6人ということでいいのですよね。
減らせないのであれば、やはりマリン・Oさんがおっしゃるとおり、出し方を工夫するしかないでしょうね。メインキャラを分割して出すのはいい方法だと思います。二人ずつペアにして出せば、会話文で困ることもありませんし、いい工夫だと思います。
話が長ければ長いほど、そりゃあ登場人物は増えるだろうということで、御前作のおおよその文字数を調べさせていただきました。
15万文字程度でした(かなりずれていたらすみません)。
一般的な新人賞の枚数(字数)よりちょっと長いくらいの長さですね。
これなら、詰めて工夫さえすれば6人入ると思います。(非常に個人的な理想としては、4人くらいが心情を漏らさず書けていいと思いますけれど)
最後に、私は登場人物が多いと頭がパンクして読めなくなってしまうタイプの人間ですので、どこで分からなくなるか、ということを書きます。
よく言われることですが、同じような名前は混乱しやすいですね。
漢字は種類がたくさんありますから、カタカナより漢字の名前のほうが、視覚的に見分けやすいですね。
ただ、個人的には、似た音の名前にしないとか、漢字にするとか、そういうことより、
「名前の(視覚的な)字数に注意を払う」
というのが名前に関しては結構大事なことだと思うんです。
例えば、
クレスツェンツ
メルツェーデス
どちらもドイツ女性の名前です。「ツェ」が同じなだけで、今この時点では混乱することもありません。
ですがこの名前、名前として長めで、その上、文字数が同じです。
この二人が小説に登場したとします。
そしてその小説にはメインキャラが多めに登場したとします。
私の直観ですが、その小説の書き方がよくなかったり、私が流し読みをしたりすれば、たぶん恥ずかしながら私はこの二人を混同するでしょう。
名前が短いとどうなるでしょう。
例えば
アタ
ピタ
「タ」が共通し、同じ文字数ですが、短いので間違えない気がします。
さすがにアタとアトであったら混同するかもしれませんが。
次にこれ
レナータ
ロジーヌ
私なら、条件が悪ければ混同します。視覚的に似ているからですね。
だいたい三文字までのカタカナなら、わざわざ似せない限りは混同しない自信があります。
では漢字はといいますと、
漢字の名前はせいぜい長くて三文字で、漢字自体がもともと意味を持っていますから、日本人名、または「火炎」のような意味のある漢字であれば、まず混同しません。その点漢字は便利ですね。問題は日本が舞台でないときにほとんど使えないってことですけれども(漢字使用圏でももちろん使えるが、他の漢字使用圏人名は日本人名と比べ日本人には見慣れず意味が分かりにくい)。
あとはこれもよく言われることですが、
キャラ付け。
そのキャラの一番の特徴とキャラを結びつけるのももちろん大事ですが、あるシーンからあるシーンまで何回も何回も行動を起こしてくれないと、いくら特徴があったとしても「空気」になっちまいます。
一番キツイのが、名前とキャラの特徴を示したエピソードだけ先に出たキャラが、それからしばらく登場せず、ある場面になって急に登場して読者が覚えていること前提で話が進むパターンですね。
新しく出したキャラはしばらく出ずっぱりでいてほしいですね。そのキャラの見せ場まで出ずっぱりでいてほしい。
分かりやすい特徴を持ってこられるなら出ずっぱりじゃなくても覚えていてもらえるかもしれないけれど(「〇〇=魔王」とか「△△=婚活に必死な女性」とか)、周りにもいる属性だと厳しい(「〇〇=図書室にいるキャラ」だけど他にも図書室にいるキャラいるとか)と思いますね。
たぶん新しいキャラを一気に出すのがタブーなのは、「新しいキャラが登場してそのまま出ずっぱりという方法が取りにくいから」または「新しいキャラが多すぎて出ずっぱりにしても誰が何をしているのか分かりにくいから」なんじゃないでしょうか。
と、こういうことが、私がキャラを混同する理由なのですが、参考になれば嬉しいです。