はじめまして。
>自分とストーリーを何本も完成させる、または新人賞に応募する方々とは才能の違いによる
いきなり失礼ながら、私はそうは思いません。
世の中他人が自分の及びもつかない成果を上げると往々にしてそれは才能だ、と言ったりしますが、そしてそれはある面その通りだったりしますが、大抵の場合、それは地道な努力と試行錯誤の末に身に着いた実力によるものだったりします。
こちらで言うところの短編に相当するものを過去に書き上げた程度の人間の意見ですが、学生時代私はテレビの洋画劇場など割とよく見ていて、ああ言った番組で映画のワンシーンをハイライトとしてCMなどで流すのを見ていたせいか、自分でもストーリーのワンシーンを閃いたりすることがあり、そこから物語を紡いでいくような方法で小説を書いたりします。
比較的野乃さんの例に近いかと思いました。
もちろんそこでワンシーンを書くだけではストーリーにはなりません。そこでそのシーンが物語の途中っぽければそこからつながるようにワンシーンを少しずつ作っていきながら、実際には物語の初めから少しずつシーンを作っていき、自分が最初に考えたシーンにつながるように計算し、もしくはうまくつながらないようなら修正しながらそのシーンにつながるように細かいシーンを作っていけば数多くの短いシーンの集まりが自然とストーリーとなっていきます。
最初から一続きの長編ストーリーを作ろうとするととても作れそうにない、と諦めてしまうだけでしょうが、短いシーンをいくつも考えるのなら少しがんばれば何とかなりそうではないでしょうか?
もちろん個々のシーンにつながりがないと物語になりませんが、しかし一番大切なのはどう言う方法をとってもいいのでまずは一本書き上げることです。
最初はすごく短くてもいいし、自分で読んでも面白いと思えないものでもいいのでまずは最後まで書き上げることです。
そこまでやらないと経験値がたまりませんし、レベルが上がることもありません。
書き上げたものがとても他人には読ませられないような見事な失敗作となるでしょうが、でもそれは作品としては評価されなくても確実にあなたを成長させてくれるはずです。
それができたら次は各シーンを少しずつ面白くしたり、あるいは見せ場を作って盛り上げたりと言ったことを考えながら作っていくことです。
あるシーンにあった何気ない事柄がその後のシーンで深い意味を持ったりと言うような離れ業も慣れてくれば出来るようになるかと思います。
繰り返しますが、短いシーンをいくつも作ってそれらをつなぎ合わせ、一つの物語にする、まるっきりの素人考えだと言われればそれまでですが、一応私が小説を書く場合の基本的なスタイルです。
野乃さんの参考になればと思います。