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タイトル:設定に縛られたくないのですが……の返信 投稿者: サタン

ノーゲーム・ノーライフの作者は、本職が漫画家だからね。
どっちかってーと、イラスト表現のほうが得意なんじゃないかな。
イラスト、つまり絵は抽象画ってのがある通り、現実と同じでなくても成立するから問題ないだけで、何の工夫もなく文章で同じことをしたら「ピカソの抽象画を始めて見た小学生・中学生」のような感想になってしまうと思うよ。

抽象画は、ようするに「作者にはこのように見える、その極端なデフォルメ表現」という感じなので、無茶苦茶に見えて作者の中ではそれなりに考えあっての表現なわけだね。
絵の場合はまんま無茶苦茶描いてるように見えるけど、それはそれで「絵で説明されてる」んだよ。
だから見る人が見れば、つまり絵を読み解ける人が見れば、ちゃんと描かれてることはわかるんだわ。

一方、文章でもやるなら同じようにしないといけない。
すなわち、「ちゃんと文章で説明されてる」「ターゲット層の読者にはちゃんとわかる」この2点がクリアできてれば何も問題ない。

では、それが可能かどうか、と考えると、
例えばアニメキャラの髪の色や眼の色がカラフルなのは当たり前のように受け入れてますが、これは基本的にキャラ表現の一種で、冷静沈着なキャラは寒色系、明るく熱血なキャラは暖色系という感じですよね。
このように感情を色で表現するというのはよくあるので、例えば「ドス黒い感情」なんて言葉も色での表現になります。
これを拡大解釈して、普段は黒い瞳のキャラに「赤黒い嫉妬の眼で」とか書いても問題ないでしょう。
これは「実際に眼の色が赤黒くなった」のではなくて、キャラが抱えてる「感情の色」を文字で表現してるだけなので。
同じようなことが髪の色にも言えるし、「視点主にはそう見える」という感情の変化や感性を表現する手段として「起伏の多い土地が平野に見える」と書いても良い。

つまりは、これは「抽象表現」なので、なんの意味もなく髪の色が変わってたら「作者が設定を理解してない」と思われるだけだし、何かしらの意味あっての事でそれを読者が理解できるのであれば「そういう表現」として受け入れられる。
「起伏ある土地が平野に」というソレの意味する所が明確に存在していれば解決できる問題だと思います。
簡単に言えば、「彼は青い顔をしていた」という言葉を見て、「人の顔は青くはならないよ?」と言う人はいないでしょう。これは説明不要で「血の気が引いた表現だ」という事がわかるためですね。
これと同じことを、それ以上の拡大解釈でやろうとしてる、というのがかろんさんがしようとしてる事です。
説明不要の事なら問題ないけど、そうでなければ説明しなきゃいけないのは当たり前ですよね。
ただそれだけの話なので、「解決する方法」はかろんさんの文章能力とアイディア次第です、としか言いようがないかな。

正直なところを言えば、ただでさえ文章表現は表現手段が文章だけで自由度が高すぎるので、やたら抽象的な表現を入れたら読者が混乱するし、あんまり賢い手段ではないと思う。
だからと言って写実的な表現ばかりでは作家の個性としてどうかとも思うし、挑戦してみるのは良いことと思う。

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