全然やりすぎなんかじゃないと思いますよ。
むしろ敵対するキャラが極悪人なら、それほど物語も盛り上がりそうです。
敵が主人公に嫌悪感を与えれば与えるほど、主人公の敵を倒そうとする意思を強くできますからね。
まぁこれらのメリットが活きてくるかどうかはその敵キャラの立場にもよるので、実際に読んでみない限りなんとも言えないんですが、そういうメリットを無しにしてもやりすぎということはないでしょう。
最近のラノベはストレスフリーなものが大半なので、そこまで極悪なキャラは見かけることが少なくなってきましたが、もう少し前に出た作品(今も続いているものも含め)なら、めちゃくちゃ出てきてますね。
ソードアート・オンラインのオベイロンだとか、ハイスクールDxDのディオドラだとか、この辺りは胸くそ悪いレベルで極悪だと思いますよ。この二人は主人公からとんでもない怒りを買ってました。極悪人の存在が物語を面白くしている証拠です。
今まで読んできた作品だと、極悪人の存在がマイナスになっているようなパターンはあまり見なかったと思います。
とはいえ絶対に悪ければ悪いほどいいっていう訳でもないので、その辺は、上手く調整してみて下さい。
強いて言うなら、明らかに現実に存在している差別だとか、特定の主義や思想に対する偏見だとか、現実社会の問題などに強く触れるようなものは、流石に批判されるだろうな……とは思います。
「ストレス→解放」というのは物語の黄金パターンですが、読者の怒りに触れてしまっては、真剣な意味でのストレスになってしまいますからね。
「あくまで空想上だ」「実際にはこんなことないよ」というようなものなら、いくらでも悪事をはたらかせて大丈夫だと思います。
その境界も曖昧ではあるので、まだ不安な場合は、実際に読んで貰うのもアリですよ。