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タイトル:ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信の返信 投稿者: にわとり

>判断材料が揃わなくてわかんない事は考えない主義っ☆

 それ、すごい正しいと思います。自分が主張していることにしてもスレ主氏が戻ってきてくれないことには正しいとも間違っているとも言えないような話が多々あるので。
 一般論として、見ず知らずの他人が批判されているところに脇から飛び込んでいって全面擁護するのって大変なんですよね。弁護士の皆さんはようやるわと他人事ながら事件が起こるたびに思います。

>転生というより「いざ社会人になったら、学生として勉強していたころの有難みが嫌というほど分かった・・・・もし子供時代に戻れたら、さぼらず勉強したいわぁ・・・・」という社会人の後悔あるあるではないでしょうか?

 まあ、主人公が現世において"もう手遅れ"って感じていて、そこに読者がシンクロしているっぽいって意味では『後悔あるある』な感じを受けなくもないですけれど。でも結局物語類型として、現世でタイムスリップしてやり直す"ループもの"じゃなくて、異世界に転生して俺TUEEEEをやるルートを選んだんだよね、って思っちゃうわけです。なんだ、後悔したところで結局のところ、子供時代から地道な努力をやり直すのはみんな嫌だったってことじゃないか、と。そういう本音が見えてしまっている気がするのです。
 やっぱり現実世界に魅力がないってことなのかもしれないですね。リアルなサクセスストーリーも個人的にはラノベで読んでみたいですが。『羽月莉音の帝国』とか良かったな。リアルかって言われたらまあラノベ相当のリアリティではあるんだけれど、現実世界で究極の成功をつかもうっていう意気込みがよかった……。

 ゴキに転生するのは自分も御免被りたいですが、それでも何に転生するのかの決定権さえ奪われた状態っていうのは逆にいえば身の回りのことに対して完全に無責任でいられる状態ってわけで、社会人にとっては一種の夢なのかなとも思うわけです。自分の裁量が増えるっていうのは同時にサルトルが言うところの"自由の刑"に処せられているっていうのと同じことでもあるので。

>良い年した大人が激情と欲望に任せてクズムーブするやつ

 韓国映画はあまり詳しくないですけど、アジョシは好きですよ。子連れ狼とかレオンの類型ですね。大人のクズムーブって言うにはクズ度が足りないかもですが。ファイナルエクスプレスもよかったけどあれ主人公がさいご娘のために真人間になっちゃうやつだしな……。

>ヤクザ物は興味あるのですが、とっかかりがなくて・・・・オススメあれば教えてください(笑)

 最近観た中では、三池崇史監督がまだ有名じゃなかった頃の迷作『フルメタル極道』がよかったです(笑)。冴えないヤクザがマッドサイエンティストに改造されて、ロボコップ的な鋼鉄の超人になってしまうっていう筋立ての映画。バカ映画ではあるんだけど、切られても撃たれても死なないで無双するし、セガール映画的な爽快感があって最高ですよ。
 とはいえあれはちょっと観る人を選ぶので、普通にヤクザ映画の入門編といえばベタかもしれませんが北野武のBROTHERですかね。策略、面子、突発的な暴力の緊張感。いかにもヤクザ映画って感じ。ひとつのスタンダードだと思います。

>ハーレム願望とか言う人いますが・・・・いざマジでそれやってもきついし疲れるだけだから。

 ハーレム系って多数の女性に"同時に"好意を向けられたいわけではなくて、色々のタイプの女性から好かれるような全方位的に魅力的な人間になりたいっていう一種の超人願望の表れなのかなと思っています。後は単純に多種多様なヒロインを登場させるための方便とか。
 そこで中途半端に現実に引き戻すようなことを言わないで、ファンタジーとしてのハーレム描写に徹しきれる作家がやはり強いんだろうなと。

>ハーレムうんぬんは、むしろ自尊感情の低い人間をアゲるための装置

 慧眼だと思います。読者はヒロインそのものじゃなくて、ヒロインのリアクションを通して仮想の"モテる自分"を見ているのですよね。ヒロイン自体に鏡以上の価値がないとまでは言わないけれど、そういう面は間違いなくある。

>【なろうなどのネット上の無料設備を利用しての商業作家デビューを目指す】というのなら、10代こそが真の鴨

 な、なるほど……。盾の勇者は未読ですのでわかりませんが、カゲプロはわかります。No.17で『もしラノベがもし10代をメイン読者にし続けていたのなら、ケータイ小説やボカロ小説のムーブメントをみすみす逃したわけがない』と言ったとき念頭に置いていたボカロ小説の一つがカゲプロです。あの熱気が盾勇にあったのならたしかに『感想欄を狂ったように埋め尽くしたコメントや感想、負のパワーや悪意は、大人にはついていけない勢い』『あれは、子供のころ、いじめとかで生贄の1人をやり玉に挙げ、吊るし上げるような熱狂』というのもわかります。ひとつの原体験ですよねあれは。

>例え買ってくれなくとも、10代の熱狂的なファンというのはいるだけで良くも悪くもエネルギーを持っています。

 これはまあ、ネットのほうが良くも悪くも"レスポンスが観測しやすい"っていう問題なんじゃないのかなと言う気もしますが。とはいえ公式は『悪意に満ちたサバト』みたいな狂信者のムーブを観測したところでどうすれば良いのか分からないし、いずれにしても多分直接的には購買行動に結びつかないし。……口コミのパワーをどこまで信じるか、ですかね。
 30代のファンは物語慣れしているので10代の狂信者みたいな熱意はたいてい失っているってのは事実だと思います。やはり"原体験"には当人にとって特別な意味があるし、その地位を狙えるのであれば狙っていったほうがいいような気もしますね。

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