「異世界から来た救世主」という時点で、ヒロインの思考に「特別扱い」フィルターがかかっていると思えば、決して変だとも理由が弱いとも思いませんが。
読者から見たわかりやすさを考慮すると、主人公を呼ぶ時に、名前よりも「勇者さま」「救世主さま」などと呼ぶ、あるいは名前呼びでも「さま付けを徹底する」、などのちょっとした工夫でその「特別扱いぶり」が伝わってきたりするかもしれません。
いちおう、男女逆パターンでは、少女漫画の「ふしぎ遊戯」の「星宿」が、『異界からやってくる巫女の伝説』を幼い頃からずっと聞かされていて、それで希望やら妄想やらを膨らませた状態で待っていた、という経緯があったりします。
少女漫画ですからやはり乙女チックな方向性なわけですけれども、わたしは妄想癖の激しい女の子キャラってわりと普通に微笑ましいなぁって思ってしまうので、いけるんじゃないかと思いますよ。