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タイトル:くださったアイデア。書きかけのもので、大体こんな感じですがちょっと形にしたものを載せてみますね。の返信の返信の返信 投稿者: にわとり

 No.8で『これだと構想が壮大すぎますかね』と自分でも言ったように、この構想をベースに話を組もうとしたら大変なことになるのは分かってました。だからこそ『自分にはこの思いつきをまともな物語に昇華する技量がない』(No.11)と言ったわけでもあり。
 既存の小説でこれに近いことを書いているものとしてパッと思い浮かぶのは、鹿島田真希の『ゼロの王国』ですが、文庫本で上下巻の大作(原稿用紙換算でたぶん千枚かそれ以上くらい)なので、世界観を描き尽くそうとすれば最低でもそのくらいのボリュームが必要なのかもしれないです。長編はまともに仕上げたことがないので自分には体感的にわからんけど。
 ゼロの王国自体は普通の現代日本を舞台にしていて、とくに性別についての物語というわけではありません。ただ、主人公の吉田青年は、『人は所有するところから、不幸が始まるのです。なにかを所有しているつもりの人は、そのなにかに心を奪われているのです。だから僕は、いつエリさんが自分のものでなくなってしまうのか、びくびくしてはいけないのです。それは、自由でない状態なのですから』という考え方を持っている。恋愛における独占欲の否定ですね。クィアの用語でいえばポリアモリーへと開かれた感覚。この考え方が、物語を通して通常の家族制度を常識とする感覚をじわじわと侵食していく。作中でも吉田青年は一種のカリスマとして描かれていて、後編になると吉田青年に心酔した人たちが彼の周囲を囲むような構図ができてくる。
 もしかしたら『純粋に、自分がNo.8にほんの思いつきで書き込んだことが作品として形を成そうとしていることが興味深く、また嬉しいです。本当にありがとうございます。完成を楽しみに待っています。』(No,18)が甘粕氏にたいする余計なプレッシャーになっているのではないかと逆に不安になってしまう。書けないのはあなたが『物書きには向いていない』(No.20)からじゃなくて、アイデアを出した側の練りがたりてないだけです。形にならないならならないで、しょせんその程度のアイデアでしかなかったと思ってください。

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