読者にとって「物語を読んでいく」ということは、「展開を読み取っていく」という事なので、つまりはこの「展開」がわかれば良い。
「展開A」が「展開B」になって、結果的に「展開C」になる。という過程を流れで見れば物語になっているわけですから。
すると、要所要所にある「展開」をメモするだけでプロットとしては役に立つ。
つまり要点をメモすりゃ良いだけ、ですね。
……ところが、書き始めて間もない人というのは当然のこと素人ですから、読者ではなく作者だという思考が出来てないんですよね。
言葉の捉え方が読者と作者では違うので、例えば「展開」一つとっても、読者的思考では「中盤に学園祭がある」とかイベント事を考えたりすることが多いと思う。
これは単に行事を考えてるだけで、学園祭があることで物語に何の進展があるのか何も考えられてないアイディアなだけなので、作者的思考では「展開を考えた」とは言い難い。
既存の講座本やWebにある講座サイトを熟読しても、そもそもこの感覚の違いがわかってないので、「展開の要点をメモするだけで良い」と言われたからそうしたのにぜんぜん上手くいかない、なんて事になる。
ジャンルが違うから参考にならないなんて言ったりしてね。
プロットは非常に重要なモノですが、端的に言えばただのメモ書きでしかありません。
作り方もありませんし、形式なんてものもありません。どこから作ったほうが良いというのも人によって違います。
ただおそらく作家全員に共通してるだろう事は、「話が進む順序を書いている」という事かなと思う。
これを実現するためには、そもそも「どうすれば話が進むのか」を理解していなければ書けません。
そして、その助言をするとなると、まずは「何を書きたいのか」を書いてくれないと助言のしようがないです。