アリ、ナシでいうとアリなんですが、一番肝心のヒロインの性格に整合性がとれるかがポイントではないでしょうか。
例えばhexaさんへの返信で、
>キスの考えは複雑な環境で育ち ~中略~ 後はその不思議な力と主人公とヒロインの恋愛関係を物語内でどう影響を与えるかです。
とありますが、これはコマの動かしかたです。
チェスのコマのようにキャラクターを動かしても、それは読者が納得できません。
>ヒロインが主人公にいきなりキスする
これって状況だけの話しではなく、ヒロインの性格に所以することです。
ピンチであり切羽詰まっている。このままでは自分も主人公も危ない。そういう状態にヒロインがあるのはわかります。
ここでヒロインが経産婦の三十路女なら、そりゃいくらでもキスして頂いて結構なんです。むしろ「さっさとベロちゅーしてピンチを脱しろ」というヤジが飛びます。
でも、まあ、たぶん違いますよね。
ご質問にもラノベとありますので、少なくとも”いきなり”は、させちゃダメ。
いや、させても良いんですが、そうするとエキセントリックだったり、えらくクールだったり、肉食獣のようなたくましい性格をしていたりというヒロインにみえます。
言い方を変えれば、そういう性格のヒロインならば全く問題がありません。
が、もしもヒロイン然とした性格や、それに近いならば、これは整合性がとれません。
キャラクターの性格は、どの状況下にあっても延長線上です。シーンによって全く違う平行線に飛び移ったりすると、読者にとってはチェスのコマ。興ざめしてしまいまい、特にキャラクター小説の色合いが強いラノベでは破綻を来します。
現実的には『死ぬかも知れない。キスすれば助かる』こういう状況になれば、そりゃ例えそれがファーストキスであっても、”いきなり”キスするでしょう。
問題は、そういうリアリティを求めているのではなく、読者が求めるのはライトノベルヒロインに対する説得力です。
>キスの効果で主人公に不思議な力を与える
これそのものには全く問題を感じません。
キスには対象を保護する、という意味もありますから、そういう説得力もあります。
ただヒロインにキスをさせるなら、特に恋愛関係にあるわけではない相手にさせるなら、それは見せ場です。
いきなりさせるのではなく、ピンチの中にある一時の休息、そういうシーンをちゃんと作って、ふしだらな真似などしそうにない少女の瞳に、羞恥と不安を浮かばせてあげて欲しく思います。
ではでは、執筆頑張って下さい。