『悪霊』のスタヴローギンか。『罪と罰』のスヴィドリガイロフというのも不思議な人物像でしたね。
ドストエフスキーには確かに超人思想が見受けられますが、彼の作中人物は物理的な力を持つわけではなく哲学的な超人なんですね。究極の自由を得ることによって善悪を超えるみたいな。違うか。善悪を超えることによって究極の自由を得るのかな?
とまれ物理的な力と超人思想が融合すると、冷酷な暴力に行きつきかねません。ドストエフスキーよりも、ワグナーに憧れたアドルフ・ヒトラーに近いかもしれません。
というあたりで、「一等の人類」を否定できるテーマになりませんか?