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タイトル:異世界テンプレは創作論と矛盾しているのでは?の返信 投稿者: 日暮一星

 初めまして、日暮一星です。
 自分も世に出回っている創作論を完全に理解してるわけではないのですが、少しだけ意見を。

 なろう系を初めとする異世界転生モノは、むしろ【難題に直面した平凡な奴】に近いジャンルかと思います。異世界へ飛ばされる主人公は良くも悪くも分かりやすい人間(学生であったり、無職であったり、エリートサラリーマンであったり)で、飛ばされた異世界で主人公は解決しなければならない問題に直面する……といった流れが大体ではないでしょうか。少なくとも『リゼロ』や『このすば』は間違いなくこのジャンルだと思います。

 葛藤や対立、特に成長などは『主人公のストーリーを面白くする要素の一つ』に過ぎず、なろう系においてはその限りではないのかと。むしろそれらを必要としない作品は『問題を苦労することなく打開し、その報酬によって主人公が成長する(恵まれる)ストーリーの語り方』が魅力となっているので、サヴァ様が提示する創作論が必ずしも(なろうを初めとするウェブ系では)一致するとは限らないのではないのでしょうか。

 つまり『難題に直面した平凡な奴』に『強くてニューゲーム』という『語り方(ひねり)』を加えたものが昨今の【異世界転生】なのだと思います。

 異世界から現実世界に帰る作品が珍しいのは、そもそも『現実世界に帰ることを目的としていない』ストーリーが多いからです。飛ばされた異世界でなにをするのかにフォーカスが当てられるので、大半は『異世界で居場所を探すための旅』で区切りが付いたり『異世界で見つけた居場所に戻るため』に帰ってこようとします。

 自分もハリウッド映画脚本のHOW・TOをいくつか拝読しているのですが、なろう系で人気を得ている作品は『これら創作本に書かれているルールや元型を、愚直に真似ようとも頭ごなしに反発しようともせず、結果的にうまく使いこなしたもの』なのだと思います。実際に映画脚本の創作を真似て行き詰まったことがあるので、創作論を理解した上で【いかにうまく使いこなせるか】が重要なのではないでしょうか。

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